OracleやIBM、Microsoftがデータベースソフトのローエンド商品を無料化した(cnetの記事より)。
オープンソフト(MySQL等)と異なり、ソフトウェア販売が事業の根幹である企業にとって、自社製品を無料で配布することは儲けの機会を失うことにもつながりかねない。だが、
RedMonkのアナリストStephen O'Gradyは、「信頼性の高い無料のオープンソース製品を相手に競争を繰り広げている商用ベンダーは、ユーザーが製品を利用する際のハードルを低くしていかねばならないという大きなプレッシャーを受けるようになっている」と述べた。
とあるように、自社製品の広告宣伝用として捉えているのだろう。データベースは使い込むにつれて成長させるものであり、自然と大容量・高負荷対応のデータベースソフトに移行したくなる。また、データベースの使い方やチューニングには個々の製品の特徴をふまえる必要があり、他社ソフトへの乗り換えを困難にしている。このような事情から、データベースソフトは、「入り口は無料」というモデルでも成り立つのだろう。
他にも、「情報の累積等のために、上位への移行が必須」「移行時に乗り換えが困難」と言う特徴を持つ製品は、「エントリーモデルは無料」という手法が使えるのかもしれない。ウイルス対策ソフトや、グループウェアなどが該当しそうだ。
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