DoCoMoの第三四半期決算が発表になった。cnetの記事にもあるように、減収減益となっている。FOMAへの意向は順調に進んでいるようだが、販促費がかさんだ模様だ。
一方、au(KDDI)の第三四半期の決算はすでに発表になっていて(サイトはこちら)、増収増益である。
キャリアは囲い込みのビジネスだった。
自社顧客同士の通信であればコストが安い。そのため、顧客には複数回線契約時の割引プランを提示することにより契約を増加させて、「自社の契約者増は顧客へのメリット提供に等しいというwin-winの関係」を築いた。また、iモード、EZwebなどによる「自社でしかできないサービスの提供」も行ってきた。そして、囲い込んでしまえば自社が独占的に提供しているサービスを長く使い続けてくれる。そのため、「顧客獲得が第一、そのためにはコストがかかっても(=減益でも)やむなし」という考えがあったのだと思う。
だが、各社でのサービスの均一化(iモードで実現している機能のほとんどはEZwebでも実現)やナンバーポータビリティの開始などにより、囲い込みのメリットが以前より減少していると思う。そのため、「今は赤字でも後日回収できる」というモデルが成立しにくくなってきているのではないか。単期で収益化を目指す必要があると思う。
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