リクルートからリンクアンドモチベーション社を創業した小笹社長が、モチベーションコントロールについて記した本。モチベーションの高め方も記しているが、そもそもモチベーションが高くなる人材と一緒に働くべきだというのが強いメッセージと感じた。「モチベーションを高める」ことよりも、「エントリーマネジメント」「エクジットマネジメント」が先に述べられていることからも、それがわかる。
本書を読むと「先進的過ぎて、そのまま適用するのは難しいなあ」「トップが舵を切らないと無理では」と感じるかもしれない。だが、「個々の会議室の雰囲気を少しづつ変えてみる」「挨拶をしてみる」など、できることから「トリガーを引き、臨界点に達するまで続ける」ことをすれば、きっと働きたくなるマインド・環境を作り上げることができるだろう。
P.S.リンクアンドモチベーション社の入り口の寄せ書きボードには、私も署名しました。とても楽しいオフィスです。
目次
第1章 エントリーマネジメント―組織の入口管理で会社を変える
第2章 エグジットマネジメント―組織の出口管理が強い組織を創る
第3章 典型的なモチベーション症例―病状の予見が組織の危機を回避する
第4章 モチベーションマーケティング―企業と社員の「相思相愛度」を測る
第5章 ビジョンマネジメント―明確な羅針盤が組織の多様性を束ねる
第6章 コミュニケーションの結節点―管理者がコミュニケーション報酬を創り出す
第7章 ワークプレイスマネジメント―働く場の変革で組織を活性化する
第8章 イベントマネジメント―あらゆる「きっかけ」を変革の好機とする
終章 企業がビジネススクールとカジノに変わる―21世紀は、「学ぶ機会」と「遊び心」がモチベーションを刺激する
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