ドコモが、Windows MobileをOSとするFOMA PDAを発売する。製造元はHTCだそうだ。
cnetの記事では、「初のPDA端末」「初のHTC製端末」を強調しているが、ケータイWatchでは、「初のメーカブランド」としても取り上げている。
HTCは、「世界で最初の3GのWindows Mobile端末を作った」ということなので、技術力はあるのだろう。
ただ、ドコモ初のメーカブランドを、なぜHTCという新規参入メーカ、それも、PDAもどきの端末から行うのだろうか。
従来の端末は、ある程度のボリュームが読め、顧客層も想定できたのだろう。一方、HTC端末の前身ともいえるモトローラ製M1000というビジネス向け端末は、それほど成功しているように思えない。そのため、ドコモが企画・マーケティングをし、リスクをとってリターンをとることができなくなったのではないかと想像する。すなわち、ビジネス向けの端末については、ドコモは積極的にコミットせずに端末メーカに販売戦略を任せるのだろう。
また、また、M1000およびHTC端末には、iモード機能がない。電話の頻度が下がっている現状ではiモードは顧客収入の重要な機能だ。そのため、ドコモとしてもM1000やHTCを積極的に売りにくいのだろう。
「既存顧客のニーズ(=iモードでのビジネス)を優先させるため、新たな破壊(=携帯からインターネットへの自由なアクセス)を推し進めない」という、イノベーションのジレンマに陥ったのだろう。
コメントする