創造性強化のコンサルタント執筆の本。以下、第一章の要旨を触れる。単なるhow to本ではないので、納得しながら読むことができる。適宜演習などもあり、理解が深まる。
第一章 創造的思考の基礎となる原動力
著者が考える組織的創造性に関する6つの基本事項は以下。:
- 組織的創造性に処方箋は無い。基本原則はある。
(個別にはコンサルテーションですよ、ということだろう) - 創造性とイノベーションは異なる概念である:
- 創造性は、斬新で適切なアイデアを生産すること。
- イノベーションは、そのアイデアを実行し、結果的にその世界の秩序を変えること。
- 創造性は個人、同僚、チーム、組織に発生する。
- 創造性には4つの決定的な原動力がある。
モチベーション、好奇心と恐怖、コネクションを破壊し、作ること、評価。 - 創造性は風土に依存する。
- 組織的創造性は、全員がリーダーになることを求める。
気に入ったフレーズは、以下。訳がこなれていないのがちょっと気になる。
好奇心を発揮することはつねに容易なわけではなく、好奇心が発券した新しいコネクションを追い求めると混乱させられる可能性もある。また、矛盾しているように見えるものが、すぐれた創造性コネクションになるときもあるのだ。
焦点とする分野を評価するときにでてきた不安点を、その仕事をやめる理由にするのではなく、より創造的な仕事をする為に利用するという考えは、創造的製品は何かを全面的に理解する為に欠かせない。
目次
はじめに
謝辞
序論
第一部 創造的思考
第一章 創造的思考の基礎となる原動力
第二章 創造的な個人になる
第三章 企業におけるコネクションを壊して、作る
第二部 企業風土
第四章 企業における創造的風土
第五章 個人の創造的風土 シールド
第三部 行動
第六章 リーダーシップ 組織的創造性を育てる
第七章 目的を持った創造性
第八章 変化を持続させる
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