効果に対してお金を頂く「リザルトモデル」

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違法コピーランキング発表--MS、ナイキやアディダスと並んでトップ10入りという記事があった。なぜ、違法コピーが流行るのか。それは、「もの」に価値があるからだ。
顧客は、通常、「もの」に対価を払う。例えば、冷蔵庫を買うときに代金を払う。
だが、顧客は、何かを冷やしたいから冷蔵庫を買うのだから、「ペットボトル1本を冷やすと、30円いただきます。使わなければ、御代はいただきません」という冷蔵庫があってもよい。この冷蔵庫のお金の回収方法を、結果に対してお金を頂くので、「リザルトモデル」と名前を付けよう。

今の冷蔵庫では、リザルトモデルは、成立しない。なぜなら、「どうやってペットボトルを1本冷やしたか」ということを知る(=課金する)手段が無いからだ。

冷蔵庫がネットワークで繋がり、「初めて冷やしたペットボトル」と「それを取り出して再度冷やしたペットボトル」が区別ができるようになる(RFIDで可能だろう)と、リザルトモデルが生きてくる。だが、まだ少し未来のことだろう。

ソフトウェアは、サブスクリプションモデル(使用期間に対して課金するモデル)が現れている。ソフトの挙動をつかむことにより、リザルトモデル(そのソフトが生み出した成果の多寡に課金するモデル)も現れるだろう。例えば、メーラーは送受信した数や人数で課金したり、表計算ソフトは作り出したファイル数で課金したり。

「ソフトを使った価値」に対してお金を払うようになると、「ソフトの違法コピー」は、問題にならなくなる。ソフトを入手すること自体には意味がなくなるからだ。

追伸 リザルトモデルの課金者特定方法を違法コピーされたら、大変。でも、その頃は、個人用証明書の使用が当たり前になっているでしょう。

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このページは、thikが2005年7月28日 01:19に書いたブログ記事です。

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