日経ビズテック 7号

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日経ビズテック 7号は、「『勝手に考える』ソニー再生計画」が第1特集。タイトルはちょっと斜に構えているが、内容は極めて真面目。クレイトン・クリステンセンに始まり、西和彦、常盤文克、成毛真そして山本一郎と、そうそうたるメンバが寄稿している。素晴らしいケーススタディが目の前で展開されているようだ。論旨は各人各様だが、全て論拠が明確であるところが素晴らしい(当然ですよね、このメンバであれば)。

本特集は、事業判断は経営層の重大な使命であること示す好例だろう。事業の方向性を決める為には、種々の可能性とリスクを持つ選択肢から1つの戦略を選定する必要がある。それら選択肢は、全て同一の事実に基づいている。ロジカルに一意に決まるわけではない。
当然、判断を下す人が違えば全く異なる戦略を採用することもありうる。そして、どの戦略が正しいか(もしくは正しかったか)は、誰にもわからない。経営の醍醐味でも有り、苦しみでもある。

非常に小規模とはいえ、戦略を立てて実行することを行っている幸福(と肩の重さ)を感じた記事であった。

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このページは、thikが2005年6月23日 01:13に書いたブログ記事です。

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