個人情報盗難のほとんどは書面のやりとりで発生--最新調査

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CNETの記事から。

 Council of Better Business Bureaus(CBBB)とJavelin Strategy & Researchがまとめた調査レポート「2005 Identity Fraud Survey」によると、インターネットで発生した犯罪の平均被害額は551ドルだったのに対し、金融機関から送付される利用明細などの書面を使った犯罪の平均被害額は4543ドルだったという。
 個人情報を悪用した金銭盗難の2004年における総損失額は526億ドルで、前年とほぼ同じだった。被害者数は930万人で、前年の1010万人と比べて減少している。

 CBBBのCEO、Ken Hunterは声明文のなかで、「今回の調査結果には、個人情報の盗難についてこれまでいわれてきた共通認識と矛盾する部分があり、新たな予防策を示唆してくれている。消費者は(この調査結果を参考にして)、自分の個人情報を安全に管理し、この手の詐欺行為から身を守るための対策を講じることができる」と述べている。

フィッシング詐欺などに代表されるネット犯罪が色々と取り上げられてはいるが、実態は従来の書面犯罪の方が圧倒的に多いという事実。「あたらしもの好き」のマスコミや、IT系企業の新製品に踊らされているだけかもしれない。自宅の郵便箱から抜き取られないようにしたり、番犬を飼ったほうが良いのかも。勿論、書面犯罪を防ぐITツールがあれば、それを導入したすべきだろう。

紙の犯罪を対策する製品として、これこれが出てきた。これらは郵送に対する盗難防止は無理だが、将来は書面犯罪も、何かの対策が施されることを期待したい。

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このページは、thikが2005年2月 3日 21:41に書いたブログ記事です。

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