フォアハンドやバックハンドの練習方法の書物は山ほどある。プロはそれを踏まえて、試合では無の境地でフォアハンドを打つ。ビジネスも同様だ。
プロテニスプレーヤーから一転してコンサルタントになった著者が、スポーツのプロから学ぶ「新しい時代の勝者」となる為の条件を記す。
「当たり前のことを徹底的にやる」「型を理解する為には繰り返しの練習が必要。その先に、その人の価値がある」と著者は言う。
ハーバードビジネススクールでのケースメソッドの体験数は、1000以上であるという話を聞いたことがある。これ程膨大な「型」を2年間で学べば、実際の課題に直面した際も、直ぐに対処が可能であるとの事だった。著者の考えも同じだと思う。
多分、著者は自分が感じていることを文章で表現するのに、大変もどかしさを感じているのではないか。体験談が多く、話が飛躍するので、表面上一貫性がないように見えるのが少し残念です。
ニューエリートのすすめ―自分の可能性を切り拓く思考法
中村 聡一
PHP研究所 2000-08
売り上げランキング 404,939
おすすめ平均
敢えて荒削りに仕上げた知価主義の奨め
Amazonで詳しく見る by G-Tools
--------
コメントする