10月2日に長崎県壱岐市で行われた壱岐ウルトラマラソンに参加しました。
走行記と、旅行記を兼ねた長文となりました。
感想は、「壱岐ウルトラマラソンを走ってきました!」として書きました。
今回は、ながーい旅行記となります。
前日:壱岐へ
千葉から壱岐へは、飛行機と高速船で向かいました。
飛行機と船で壱岐へ
羽田空港6:30の一便で福岡へ。
博多港では、フェリーターミナルに行ってしまい、間違いに気づいて高速船のカウンターに移動。既に長蛇の列。
10:30の高速船は、本来は芦辺港行きだが、芦辺港の岸壁が破損したとのことで、郷ノ浦港に変更。会場に近いので、結果オーライとなった。
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受付を済ませて牛丼ゲット
昼過ぎに会場に到着。受付を済ませて、ゼッケンなどをもらう。関門一覧とペースを書いて腕に止められるグッズが良い感じ。
お昼ごはんをどうしようか?と思ったが、会場に吉野家の移動販売バスがあった。聞いてみると全国で5台だそうだ。カーボローディングで、牛丼を頂いた
前夜祭会場は、着々と準備がされていた。いよいよ始まるんだなあ、とちょっと感動。
路線バスで島内一周観光
前夜祭までには4時間ある。下見バスに申し込むことも考えたが、せっかくならと壱岐バスの一日券を手に入れて、島を一周する。1時間半くらいの旅だ。
郷ノ浦から芦辺を経由して、勝本に向かう。勝本漁港にはイカ釣り船が停泊していた
バスを乗り換えて、湯ノ本温泉を経由して郷ノ浦に戻る。途中には、明日の大会の距離表示を示す「旗」もあった。
贅沢な前夜祭
4時開始の前夜祭では、大会のスポンサーの「レオパレス21」のゆるきゃらと、壱岐のゆるきゃら「人面石くん」が揃い踏み。
私だけの新聞を作ってくれるサービスがあり、抽選(先着?)50名とのことで申し込んだ。
時間はまだ早いが、明日が有るので17時の送迎バスで宿に向かう。
ゆったりした宿でくつろぐ
宿は「ペンションスーベニール」。1泊2食付きで予約した。早めに予約したので、一人部屋が確保できた。
ベッドが2つに3畳の贅沢な部屋で、くつろぐ事ができた。
夕食は、土地のものが沢山。回りは海なので、刺身やイカが美味しい。壱岐牛もあった。アスパラガスも名産らしい。
前夜祭でも食べて、更に夕食を頂いて、満腹。明日は早いので、7時半頃に寝た。
いよいよ壱岐ウルトラマラソン当日
3:30の目覚ましの少し前に起きた。いよいよ当日となった。
半袖、ロングタイツにした
部屋の窓を開ける。外は寒くなさそうだ。上はSkinsの半袖とシャツ、下はロングタイツにした。ランパンは暑そうなので止めた。
でも、念のため、中間地点用に長袖Skinsとランパンを預けることにした。他にも替えの靴や補給食、擦れ防止用のワセリンや絆創膏なども預ける。
朝食はパンとごはん
朝が早いので、食事は前日にパンとバナナをもらっておいた。更に、前日に郷ノ浦のスーパーマーケットで買った巻きずしも食べた。
4:30に壱岐空港まで送ってもらい、そこから送迎バスで会場へ向かった。
会場で準備
バスは5時に会場に到着した。スタートは5時半なので、30分の時間がある。
天気は曇り。着ていたウインドブレーカーを脱ぐ。それほど寒くない。ギリギリに荷物を預けて、後ろのほうに並ぶ。
スタートから7kmは給水がないので、スタート前に給水すること、とアナウンスがあった。
5:30、100kmの部がスタート!
カウントダウンをして、スタート。回りはまだ暗い。でも、道にはLEDライトがあり、また集団走行なので問題はない。
トンネルを2つ抜けて、スタート会場に戻ってくる。ここから少し登る。車は少なく、走りやすい。
第1おもてなしステーション兼観光名所、猿岩!
程なく猿岩のエイドステーションに到着。ここから猿岩を見ると、左を向いた猿の形に見える。
猿岩への道は、一部が往復コース。沿道の方からも、また対向のランナーからも、応援をもらった。
サンドーム壱岐前後のアップダウン
海岸沿いに降りていくと、湯ノ本温泉のサンドーム壱岐の給水所。小学生が並んでハイタッチをしてくれた。ありがとう!
海岸線を少し走ると、急登。目の前に、坂道を登るランナーが見えた。歩いて登る。
このあたりから晴れてきた。直射日光がきつく感じる。
勝本港からは、かぶり水が必須の暑さ!
しばらく平坦を走った後に下って勝本港の給水所(馬場崎公園)に到着。日が暑く、頭からかぶり水を掛けてもらった。 これ以降は、ほとんどすべてのエイドでかぶり水をもらう。
しばらくは海岸線の平坦な道が続く。イルカパークへの道は往復コースで、ここもランナーとのすれちがいが嬉しい。
ここは、イルカパーク手前の天ヶ原海水浴場。海は青く、空も青い。走らなければ最高の観光日和なのだが、走っているととても暑い。先が思いやられる。
イルカパークを過ぎて、足取りが重くなる
イルカパークのエイドステーションでは、豆腐があった。醤油を掛けていただく。段々とエイドステーションを離れがたくなってくるが、まだ35km地点。先があるので進む。
再び坂を登り、暫く進むと消防署の給水所。日陰に入って給水を取る。救急車もあるが、お世話にはならないようにしよう。
「あと57km」の旗。「あなたなら最後までいける!!」とある。 ありがとう。
かかしコンクールに和む
この先は、里山の間の谷を進む感じになる。途中で、かかしのコンクールがあった。
ユニークなかかしが沢山あった。
地元の応援も嬉しい
JF信漁連箱崎出張所では、中学生がコップを渡してくれる。その先には、町内会の皆さんが氷などをボランティアで出してくれていた。
辛かった中間地点への道のり
ここから中間地点の壱岐島開発総合センターまでは、平坦な道が続く。時刻は11時過ぎで、とても暑い。走りたいが、歩きが混じる。ここまでは予定より早いペースで来たので、オーバーペースだったのかもしれない。
壱岐島開発総合センターは遠くに見えるのだが、なかなか近づかない。最後は歩きで到着した。まだ半分しか進んでいない、というのが信じられないくらい、疲れていた。
中間地点で30分以上の長居
壱岐島開発総合センターでは、ゼッケン番号を事前に伝えて、すぐに荷物を差し出してくれる。それを受け取るが、荷物を開ける気力が無い。
まずは水分の補給。コップに5,6杯の水を飲んだと思う。
氷嚢があったので使わせてもらう。太ももやふくらはぎ、首、腕を冷やす。熱中症ギリギリなのかもしれない。
カレーや温かい汁物を食べて、少し復活。着替えるのは面倒だったので、補給食をザックに詰めるだけにした。
預けてあった消炎スプレーをし、股擦れがあったので再度ワセリンを塗った。
予定では中間地点の休憩時間は10分だが、気づいたら30分以上滞在していた。前半の貯金が吹っ飛び、予定に対して5分のビハインドとなった。
出発しないと進まない。あと半分、なんとかゴールしたい。 それにしても、暑い。
後半戦、スタート!
後ろ髪をひかれる思いで、再出発。
左京鼻に向けて、海岸線の高台を進む。壱岐牛が放牧されていた
海が近いためか、霧が出ている。湿度は高いが、直射日光が遮られるのが助かる。
海岸線を進む
左京鼻、はらほげ地蔵と、海岸線を進む。はらほげ地蔵の給水所では、かぶり水ならぬかぶり氷があった。大胆に氷を使ってもらい、気持ちいいし、背中に入った氷がエイドを出発した後も体を冷やしてくれた。
小島神社は、干潮のときは歩いて渡れるとのことだが、残念ながらまだ渡るのは無理そうだった。
内陸部へはアップダウンのコース
海岸線を離れると、登りになる。一支国博物館の前を通過し、再び下って田んぼの間を走ったら原の辻ガイダンスに到着。冷房が効いている建物内のトイレをお借りすると、しばらく動きたくなくなる。
原の辻ガイダンスには、再度戻ってくるようで、早いランナーが折り返していくのを見ながら進んだ。
いにしえの町並みを通過
田んぼの真ん中の道を歩いたり、走ったりしながら進む。
原の辻ガイダンスを再度通過すると、一支国を再現したエリアになる。茅葺きの屋根が見えた。
時間は、既に3時半を回って、すこし日差しが柔らかくなる。
平坦からアップダウンへ
空港の脇を通過して、錦浜を過ぎる。宿舎のスーベニールの前を通過していく。
マリンパル壱岐から、一気に登って下るとバス停の給水所。大漁旗で応援してくれた。
終盤もアップダウンが続く
ここから一気に登る。だいぶ涼しくなってきて走りやすくなるが、路面はアップダウンが多い。登りは走ることができず、すべて歩きになる。距離を示す旗の応援が嬉しい。
日が落ち、ゴールまであとすこし
道には街灯があまりない。山道のカーブなどでは、車やバイクがヘッドライトで照らしてくれている。スタート時にガードレールに取り付けてあったLEDライトが転々と続く。
道路の左側の白線と、前のランナーの背中を見ながら走る。
ゴールに向かって、段々と下りになる。なんとか走れるようだ。
大きな橋を渡って右に曲がるとトンネル。もう1つのトンネルを過ぎると、待望のゴールだ。
無事にゴール
名前を呼んでもらい、気持ちよくゴールテープを切ることができた。島を一周して、無事に戻ってくることができた。
昨日申し込んだ、My新聞用に載せる感想を記入して、荷物を受け取る。走り終わった後にも補給食とドリンクが有るのが嬉しい。
最終バスまでにあまり時間がない。着替えるのをあきらめて、My新聞を受け取って、バスに乗り込んだ。
バスの中から、ゴール閉鎖のカウントダウンの声がする。最後まで見届けることはできなかったが、無事にゴールできただろうか。
美味しい夕食を頂く
宿に戻って、まずはお風呂。その後は夕食。お刺身と鍋の地のもののパレード。
内臓がそれほどダメージを受けること無く、きれいに平らげることができた。
部屋に戻ると、NHKで鏑木毅さんのパタゴニアの放映があった。疲れているが、ついつい見てしまった。
ウルトラマラソンの当日は、眠りが浅くなる。夜中に何回も起きてしまった。
翌日:島の観光
美しい浜を歩いてみた
今日は、車で島を観光することにした。壱岐では、レンタカーを配車してくれるようだが、散歩も兼ねて壱岐空港にあるレンタカー事務所まで取りに行くことにした。
壱岐島最高点と、温泉
車を借りて、壱岐島の最高点の岳ノ辻に向かった。昨日、最後に通過した郷ノ浦の橋が彼方に見える。よく走ったなあ、と思う。
湯ノ本温泉の国民宿舎で、温泉に浸かる。眺めも良く、また泉質も良い感じ。お風呂を独り占めしてのんびりくつろいだ。
島の北東部を周遊
昨日は通過しなかった、島の北東部の風力発電所を見学。あまり風も強くなく、風車はゆっくりと回っていた。
男岳神社から南側を望む。山の合間の谷に田んぼが広がっているのが判る。山あり谷あり、平地有りのコースだったと改めて思う。
昨日のルートを追走
昨日の中間地点には、まだ白線が残っていた。誰もいないが、昨日と同じように暑い。
筒城浜海水浴場は、見事な砂浜が広がっている。季節外れの海岸は誰も居なかったが、シーズンは混むのだろう。
飛行機から見たコース
離陸すると、大きく旋回した。昨日のコースとなった、左京鼻やはらほげ地蔵の辺りが眼下に見えた。
30分足らずで長崎空港に到着。乗り継いで、9時前には羽田空港に到着した。
3日間の現実逃避が、無事に終わった。
まとめ
2泊3日の、初めての壱岐の旅。島一周を自分の足で巡る、という、大会でないと多分行わない、貴重な旅でした。
お世話になった方、応援してくれた方、ありがとうございました。