なぜこの店で買ってしまうのか(原題 Why we buy)の第二弾。ショッピングモールに着目し、その特徴と改善すべき点を述べている。
著者は、「モールデベロッパは基本的に不動産業であり、小売業としての視点で捉え直せばまだまだ改善点がある」という考えのもと、仮想的にモールを歩きながら個別の改善点を指摘している。たとえば、手ぶらでショッピングをするためのクロークやカートを気品良く提供すれば良い、等。
日本の丸ビルと奈良ファミリー、ドンキホーテに「訪問」しており、安売りと超高級が同居する矛盾や、急激に高齢化する社会に向けてモールが新たな価値を提供する事への期待を述べている。
前回の「なぜこの店で買ってしまうのか」があまりにも良くできていたためにとても期待したが、期待が大きかった分だけちょっと肩すかしを食った感じ。
前回にも増して、記述が冗長になったと思う。ただ、観察する「小売の人類学者」としては、雑音から真実を見つけだす事に価値があるため、本書の読者にも同様な訓練を要求していると言う、うがった見方もできます。
おまけ:前著よりも、ちょっと品が落ちたような気がします(これはこれで面白いが)。
なぜ人はショッピングモールが大好きなのか パコ・アンダーヒル 鈴木 主税
おすすめ平均
そんなにいいかなぁ?
小売業界の人に、是非読んで、実践して欲しい
経営に関心があるなら読んだほうが良い
マーケティング活動&販売活動に関わるすべての人におすすめ
前作との併読を!
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