「第3回屋久島一周ウルトラ“ECO”マラニック」に参加しました。前日編に続き、いよいよ当日編です。
起床は2時半
出発の1時間前の2時半に起きて用意を始めます。昨日買った稲荷ずしを食べながら、ウェアを着ます。
寒いので、ウインドブレーカーを羽織ろうかを悩んで、とりあえず会場まで持っていくことにしました。
なお、会場では荷物を置いておけるため、会場への往復は完全防寒です。(笑)
会場までは、歩いても30分ほどで行けますが、上り坂で真っ暗のため、送迎バスを利用します。
外は寒い!
宿を出ると、「寒い!」完全防寒で助かりました。後から見ると、この日の4時の気温は7度でした。寒いわけだ。
安房のバス停で、3時50分に待っていると、宮之浦からのバスが到着。定員ぴったりでした。
スタート前は、リラックス
バスは10分ほどで会場となる健康の森公園に到着。トラックもあり、施設は充実しています。
参加者は180人程度なので、トイレ混雑もありません。
ウェアは、ポンチョを羽織って防寒
寒いけど、日が出れば暖かくなるだろう、と思い、本格的なウインドブレーカーではなく、100均のポンチョを羽織ることにしました。
その下はハーフジップの半袖シャツの下に、Skinsの半袖。アームウォーマーも装備しています。昼間に暖かくなれば、アームウォーマーを外して半袖になろう、という考えです。
下はCW-Xスタビライクスのロングタイツと、ランパンです。いつもと変わりませんね。
シューズは、信頼度抜群のブルックス トランス12です。アウトソールだけでなく、ミッドソールも減ってきているのですが、私の足へのフィット性や、蹴り出しのサポート力は素晴らしく、これに代わる靴が見つかりません。
QRコードでの計測と、ウェーブスタート
第3回屋久島一周ウルトラ“ECO”マラニックは、60人ごとのウェーブスタートです。私は第1ウェーブ。気温は7度。じっとしていると寒いです。
この大会は、ゼッケンに付けたQRコードで計時します。スタート前に整列して「ぴっ」です。
5時のスタートに、花火があがりました。皆が見とれていて、誰もスタートしません(笑)
この緩さが、「マラニック」たるゆえんです。とっても、良いですねえ。
それにしても、朝の5時に、こんな盛大は花火を上げて、迷惑にならなかったかなあ。
やっとスタート
しばらくしてから、ゆるゆるとスタート。マラニックならでは、ですね。
グラウンドを一周してから、外に出ていきます。次のウェーブのスタートの人から、応援をもらえるのも良いですね。
真っ暗のため、ヘッドライトが頼りです。朝の5時なので、ほとんど車は走っていません。アップダウンが続く道を、淡々と進みます。
7.5km:永久保郵便局前エイド
屋久島ECOマラニックは、屋久島を反時計回りにぐるっと一周します。
最初のエイドは、7.5km地点の永久保郵便局前です。郵便局の隣にあるお店の前がエイドでした。
朝早くからお店も開けてもらって、トイレを貸していました。ありがとうございます。
暖かい紅茶を頂いて、体が温まりました。
6時の島の放送を聞きながら、再スタート。夕方に定時放送を行う自治体は多いですが、朝の6時に放送するのは屋久島町が初めてでした。なお、朝7時にも放送が入りました。
14km:ふれあいパークエイド
次のエイドの14km地点のふれあいパークには6時45分に到着しました。でも、暗いです。
21kmのなごみ館に向かう途中で、やっと明るくなってきました。
ずっとアップダウンがあります。
屋久島は、真ん中に2000m級の宮之浦岳があります。ほぼ円形状の島で、各地に集落が点在しています。
集落は海沿いにあり、集落の間をつなぐ道は、当然ながら峠越え… というわけで、道はアップダウンしかありません。
以前に走った「壱岐ウルトラマラソン」と同じですね。
そんなことを考えていると、宮之浦に入ってきました。
21km:なごみ館エイド
エイドはどこかなと思っていると、意外と近くにありました。なごみ館エイドに到着です。
ここで、1回目の通過確認とタイム計測がありました。
お揃いのピンクのエプロンのボランティアさんが、てきぱきと仕事をされています。
ここでは、暖かい素麺を頂きました。
しばらく走ると、「25km」の標識がありました。この先も5㎞ごとにありました。マラニックなので距離表示はないかなあと思っていましたが(実際、これより手前の距離表示は見落としていました)、目安になり、助かりました。
アップダウンがある道からは、海と集落がきれいに見えます。「1か月に35日雨が降る」と言われている屋久島ですが、この日はずっと晴天!気持ちがいいです。
向こうに、灯台が見えます。
この灯台は、今回のコースには入っていませんが、屋久島の西側にあります。
“ECO”マラニック、とは?
この大会の名前は「屋久島一周ウルトラ“ECO”マラニック」です。
受付では、ビニール袋が配られました。道沿いにゴミが落ちていれば拾ってほしい、とのことでした。
そして、その結果が、これ。
結構、道沿いに落ちていますね。
31km:一湊珈琲エイド
次のエイドは「一湊珈琲」でした。ここは31km地点。その前の「なごみ館」から、ちょうど10kmです。
クッキーなど、美味しくいただきました。あ、コップはマイコップ必須です。
出発してすぐに見つけたのが「おいらぶ一湊てくてくMAP」。健康増進のためにウォーキングコースを作っているのは良くありますが、4時間近いコースが複数設定している地区は、珍しいですね。
時間があれば、歩いてみたいです。
途中で見かけた温泉「大浦の湯」。ボイラー修理のために休館だそうです。残念。
ここから「いなか浜」までは、登りです。
目の前はトンネル。トンネルの先は、下りのはずです…
絶景の「東シナ海展望所」
そして、トンネルを抜けると、「東シナ海展望所」がありました。
遠くに見えるのは、口永良部島。ここも、屋久島町です。
青い空と緑を見ながら走ります。気分は最高!です。
夕日の丘展望所も見事な景色
夕日の丘展望所からは、今は夕日ではなく、きれいな海が見えます。夕日が沈む時間も、奇麗なのでしょうね。
いなか浜を一望
この先に、美しい砂浜が見えます。
あそこが、「いなか浜」。最初の荷物の受け取り場所です。もう少し!です。
41km:いなか浜エイド
いなか浜エイドに到着です。
ここで、2回目の通過確認とタイム計測があります。ゼッケンを係員のiPhoneにかざして、ぴっです。
そして、ゼッケン番号を叫んでくれる人と、荷物をダッシュで届けてくれる中学生。ありがとうございます。
砂浜の手前には、観察の注意点も書いてありました。
ここで、トン汁を頂いておなかが膨れました。荷物から、ショッツを2つ取り出して、再スタート。ほかにもいろいろと預けていましたが、使いませんでした。
なお、荷物は、次の受け渡しの79km地点に向かいます。どこかで荷物に追い越される、ということですね。
西部林道に向かう
ここからは、だんだんと山道になります。
ヤクザルと、樹齢?年の木
屋久島らしい木もありました。
世界遺産地域を進む
ついに、世界遺産地域に入ってきました。
アップダウンもきついです。
シカ!
シカも発見! のんびり草を食べていました。
53km:M49エイド
だいぶ上ったところに、53km地点のエイドがありました。いなか浜から12kmの地点です。
この先も、ヤクザルが大量発生していました。目が合うと、「キーッ」と言われます。
写真を取って、さっと通り過ぎました。
口永良部島もちょっと後方になりました。
下りを気持ちよく走っていると、道の両側をサルが占有しています。
ヤクザルに道を占拠された
立ち止まって、写真をパチリ。サルは全然逃げません。
やっと、林道の最深部を抜けてきました。前方には、これから進む道。後ろは海が広がっています。
61km:瀬切川エイド
屋久島ECOマラニックのエイドは全部で13か所。ほかのウルトラマラソンの大会より少なめですが、逆にたどり着いた時のうれしさもひとしおです。
大川の滝に寄り道
ちょっと寄り道して、写真をぱしゃり。
ちかくには、大川湧水もありました。
屋久島の西側には、きれいな海が広がっています。
天気もよく、相変わらず続くアップダウンのある道を進みます。
あと40km弱のラン。惰性で進みます(笑)
69km:栗生生活館エイド
69kmの栗生生活館に到着です。 ここには、美味しいシチューがありました。
パンを付けて、お代わりも頂きました!
次の緑の回廊のエイドは、4km先です。今までのペースに比べれば、近いものです。
牧場と屋久島の山々
4時になり、日が傾いてきました。曲がり角に居たボランティアさんに「運が良ければ海でクジラが見えるかも」と言われましたが、残念ながら見つけられませんでした。
牧場が広がります。屋久島牛、でしょうか(笑)
南側から望む屋久島中心部。もうすぐ日暮れになります。
次のエイドは80km地点の八幡消防。2回目の荷物の受け取りエイドです。
既にだいぶ遅れているし、辺りは暗いので、早々に出発。先を急ぎます。
85kmエイド:県議事務所
85km地点のエイドは県議事務所。暖かいトイレにお世話になりました。ここで、ヘッドライトを再び装着します。
90km地点のぽんたん館でもちょっと休み、最後のエイドに向かいます。
95kmエイド:三岳酒造エイド
きれいなイルミネーションを右に見ると、最終の95km地点の三岳酒造エイドです。
お酒はありません(笑)
ここからやや上り。下って左に曲がると、スタートした陸上競技場に近づきます。
公園を回りこんで、ゴール
でも、ぐるっと大回りしてからトラックへ。200mほど走って、ゴールです。無事に、屋久島を一周しました。
すっかり真っ暗で、気温も下がってきます。温かいスープを頂きました。
ある程度人数が集まると各地に向けてバスが出るようでした。20分ほどして、バスに乗って宿に戻りました。
長い一日が終わりました。楽しかった!
翌日も、楽しみました!
コメント
マラニックには参加したことがありませんが、こんなに
朝早い時間からスタートするんですね。確かにこの時間の
花火ですと住民の迷惑にならないか心配になります。
それにしても一日で100km近い距離を走るのですね
ランニングの初心者の私なんかには到底無理ですが
こういう大会にも出れるように練習に励みたいと思います
こうして各エイドでいろいろなものを頂くというのも
楽しそうです
ま~くさん、いつもありがとうございます。
制限時間が16時間と長いので、朝5時からスタートしても最終ゴールは午後9時です。
なので、走り初めとゴール前はライトが必須です。
「マラニック」という名前が付いていますが、100kmを16時間で進むとすると、1キロあたり9分36秒のペースで行けばゴールできます。普段走っているよりずっとゆっくりです。私は半分くらいは速足で歩いていました。
マラニックは「マラソン」と「ピクニック」が合わさった言葉です。ピクニック気分で歩いたり走ったりするのは、楽しいですよ。チャンスがあれば、ぜひおすすめです!