三浦半島の山巡り旅

先週末は、友人が設定してくれた三浦半島の山巡りの「旅」に参加してきました。

コースはこんな感じです。

三浦半島の山を「これでもか」と一筆書きで連ねています。その距離80km。

千葉に引っ越してからほとんどトレイルには行っていなくて、今回は夜間走もあります。とても不安だったので、主催者が下見したGPXルートをもとに、ほぼ全コースの下見を事前にしておきました。
(下見していなかったら、たぶん到達できなかったでしょう)

当日の写真は少なく(特に夜間)、下見の写真も含めての旅行記です。

入念に準備

久しぶりの山、それも80kmで予想タイム20時間。どう考えてもやばいので、足とヒザにテーピングして、更にCW-Xのロングサポートタイツで万全を期す。
引っ張り出したCW-Xはアキレス腱に穴が開いているが、まあいいだろう。

10時半に金沢文庫駅について、反対側の出口のすき家で朝食兼昼食。
駅のセブンで、ウイダーインゼリー2個を買う。
コーダ(旧ショッツ)も持つが、ベタベタするので非常用だ。

水分は900mlのポカリスエットイオンウォーターと500mlのポカリスエット。ハイドレを持とうかとも思ったが、ルート途中にコンビニもあるし、ハイドレは補給が面倒なのでペットボトルのままにした。

ゆっくりスタート

11時に受付。11時20分にのんびりスタート。今回は、スマホでチェックポイント(CP)の到着確認をする。
スタートでのスマホチェックも、しっかりしたはず。
下見でいきなり間違った六国峠入口には、今回は無事にたどり着く。

(下見の時の写真)

登っていると、先に進んでいた3人のグループが立ち止まっていた。どうしたのかな?と思ったら、「小さな祠があって、眺めていた」とのこと。確かに~

下見していて、スントにもルートを登録しているので道間違いはない。ずんずん進んで、CP1へ。

スマホでCPチェック

昼間なのでとても分かりやすい看板の前でスマホチェックしようとしたら、なぜかスタート時間が書き換わってしまった。念のため写真を撮って、もう一度チェックしたらOKだった。
(この先も、念のためCP写真を撮っていた。明るいうちは自撮りも含めて…)

正しい場所で反応しなかったのは、スマホを省電力モードにしていて、GPS間隔が50秒だったので、場所の認識が正しくなかったためかなあ。
その影響で、スタート時間が変わってしまったのかもしれない。

トンネルを抜けて、一旦舗装道に出る。下見で間違った「横浜横須賀道路の横断箇所」は、地図に注意が書いてあった。主催者の愛を感じた。(下見が無くて夜中だと、間違いなく直進してる)

円海山周辺の市民の森、いい感じ

再び登る。この地域は「円海山周辺の市民の森」で、標識も充実している。

(下見の時の写真)

アップダウンも、一部を除いて少なく、ハイキングコースだ。
土曜の昼なので、ハイカーも沢山居る。すれ違う時には走らず、挨拶をする。
というか、長丁場で疲れたくないのもあり、走る気がしない(笑)

一旦下って向かい側の尾根に登り返す。下見の時は迂回した、工事中の箇所はすっかりきれいになっていた。

地図ではなくGPS頼り

しばらくしてCP2の馬頭の丘休憩所。下見ではCPの場所は判らないけど、だいたいこのあたりだろう、ということでビンゴだった。

本来は、地図とコンパスで進むのだが、下見の記憶と、先達のGPXの軌跡を元に進んでいった。山歩きとしては邪道かもしれないが、遭難するよりはマシ。

向こうには、住宅地が広がる。山道の近くにこんな住宅地があることに、ちょっと違和感。

(下見の時の写真)

横浜市の最高峰の大丸山は、パス。

(下見の時の写真)

鎌倉市、ぐるり

「市境広場」を過ぎて、鎌倉市に入る。走れる道が続くが、この先の大変さを考えたら抑えて進む。

「天園」直前に下見でミスコースした箇所も、無事にクリア。尾根線を進んで大平山に着いた。

天気も良くて、ハイカーも沢山居る。

 

ここからは、下り。「百八やぐら」を経由して、CP3へ。

(下見の時の写真)

「遊歩道」(これが曲者)を進んで、永福寺跡に降りてきた。

再び天園へ

下見の時は、ここでおにぎりを食べたが、今回はパス。
左奥に見えるのが、通過してきた天園。再びここに向かって登り返すことになる。

下って、しばらくはあひる君と並走(笑)

いい雰囲気の道を登る。朝比奈の切通しが有名だけど、ここも昔からの道なのだろうな。

「獅子岩」を通過する。ライオンの形に見える、はず。「Lion-shaped rock」と注釈があるのは、外国観光客向けか、または在日米軍向けか。

(下見の時の写真)

登り返してCP4。再び戻ってきたが、わずかに離れていて一筆書きが続いている。


下見の時は行き過ぎた箇所も無事にクリア。再び下って朝比奈切通しに向かう。

夜は怖そうな、朝比奈切通

交通量の多い道路を横断して進む。石畳で濡れていて、滑りそう。夜は怖いだろうなあ。


CP5は、壁面に彫られた仏様。昔の人は、すごい。

熊野神社から果樹園

熊野神社に向けて登る。このあたりで、男女のペアの方と前後になる(この方々とは、阿部倉の自販機で再びお会いした)

果樹園には、マウンテンバイクの方々が。下見の時にも居たけれど、ここまで自転車を担いでくるのが凄い。

ここから先は、「壁に沿って進む」と覚えていた。

下ると久米大池。このルートが「やまなみルート」としてハイキングコースとなっているそう。

(下見の時の写真)

逗子で大休止

逗子の市街地に入ってきた。ギリギリ桜の花が咲いていてくれていた。

時間は16時過ぎ。この先しばらく食事する場所がないので、ここで晩御飯にする。

下見で見つけた松屋で夕食。

駅前には、おいしそうな魚が沢山。地のものも多くありました。夕食用に欲しかったなあ


ローソンでおにぎり2つとウイダーインゼリー、ポカリスエットを補給して、ぶらぶら歩いて進む。

くるり、と回って伸びていた

再び山道へ

東逗子駅から坂を登り、その先から山道を急登。
古い石の階段を上る。

(下見の時の写真)

ここかな?と思ったらCP7。ということは、今登ってきたのが参道?
ここで女性にあっさり抜かれた。すごいなあ。

この先にも祠があった。半分埋まっているのかもしれない。

ここは25,000分の1の地図にも書かれていないような道だけど、古くからある、参道だったのでしょうか。

雨で倒れかけた木の脇を通過する。

(下見の時の写真)

ミスコースのアラーム!

走れるルートを進んでいると、スントからロストのアラームが。
???と思ってスントでルートを確認するが、「進んでください」のメッセージが表示されてルートが判らない(加速度計/磁石が無いからか?)。 スマホを出してジオグラフィカを見ると、確かにミスコース。気付いてよかった。

ここは下見の時には立ち止まって考えて正しいルートに進んだ場所。「迷いそうだなあ」と思って写真も撮った場所だった。「いけご4」の看板の脇を左に進むのが正解。

(下見の時の写真)

神武寺の先で、ゴールからスタートした方(!)とすれ違う。往復160kmに挑戦中、すごい!

夕暮れの鷹取山

下見の時には鷹取山でクライミングしている人が結構いた

(下見の時の写真)

今日は、夕方なので誰もいない。ここから先は、分岐が多く、間違えないように進む。基本は「追浜」「浜見台」「田浦」の方向。
下見の時は看板を見ながら進んだけど、GPSに頼ったので無事にクリア。

(下見の時の写真)

 

(下見の時の写真)


(下見の時の写真)

「浦賀みち」を抜ければ、田浦の街。

(下見の時の写真)

 

(下見の時の写真)

国道16号線に降りかけて地図を見ると、CP7がさっきの場所だったと気づき、慌てて戻る。

無事にチェックして進むと、すぐに160kmに参加している女性とすれ違う。あやうく並走するところだった。

田浦の街に降りて、再び山へ

田浦の街に降りる。下見の時に寄ったローソンはパス。そのまま進む。
主催者のGPXに従って、公園のトイレに寄ってヘッドライトを付けてから、階段を上って三浦アルプス北側に向かう。

下見で迷った鉄塔の下(ぬまま28)を抜ける。この先は「二子山」の看板に向かって進めばOK。

昼間なら二子山からの眺めは見事。やはり夜より昼がいいなあ。

(下見の時の写真)

再びミスコース

二子山から先は、アップダウンが続く。下二子山からの先でミスコース。下ってしまい、再び戻る。

下見の時には阿部倉山頂には行かなかったが、今回はチェックポイントとなっている。注意しながら上り道を探し、GPSに頼って山頂にたどり着いた。

中間地点のコンビニで休憩

阿部倉山から下ると、逗葉新道付近に出る。ここで半分、40kmが過ぎた。
時間は20時過ぎ。9時間くらいかかったことになる。

セブンで休止。眠気覚ましにアイスコーヒーを飲んで、ポカリ900mlと水500mlを補給して、おにぎり2つとコーヒーロールパンを持って出発。
コーヒーロールパンは甘くて、コーヒー味で眠気覚ましと補給にぴったり。下見の時に見つけたものだ。

気合を入れて再スタート

ここから先、山を下りるまでが、一番気の抜けないところだ。気合を入れて、リスタート。

林道を進む。突然の車の音は頭上の横浜横須賀道路。正面に連絡尾根の看板が見えたら、絶壁(に思えた)をよじ登る。虎ロープに助けられたり、手足をフル活用して進む。暗くて周りが見えないためか、下見の時ほど怖さは無かった。

尾根筋を進む

登り切ってもアップダウンが続く。下見の時に怖かった、両側の森が伐採されて見通しが良い場所(送電線の手前)も、暗いのが幸いで気にならなかった。

(下見の時の写真)

乳頭山から畠山へ

アップダウンを繰り返して、乳頭山に到着。
昼間なら、とても眺めが良いのに。
 

(下見の時の写真)

乳頭山からのルートは、下見で迷ったので無事に通過。すごい坂を下りて、鋭角に戻る。少し走れる道が続いて、畠山に到着。ここには2名の先客が居た。山道を早く脱出したかったので、先に降りることにした。

道端で、おにぎり休憩

下界に降りたところの信号の脇に座っておにぎりを食べていたら、お二方にしっかり抜かれた。

ここから先は、しばらくは舗装道が続く。途中にすき家があるが、緊急事態宣言直後で、店内の食事は21時まで。もう22時過ぎなので、通過する。

舗装道が楽か、というとそうでもない。ややこしい道もあり、道迷いを避けながら進む必要がある。

(下見の時の写真)


温泉に入りたいけど、温泉は廃業、そしてミスコース。

畑の脇を通って(ここ重要!下見でたっぷり迷った)、砂利道へ。

(下見の時の写真)

この先にCP11。階段を登ると、ちょっと走りやすい山道だけど、疲れて歩く。
急坂を下ると、再び舗装道。だらだらと登って、このパートの中間地点のファミマに到着。

真夜中のファミマ

ファミマではウイダーインゼリーを買って、アイスカフェラテを目覚まし代わりに飲んだ。
トイレに寄って出かけると、ちょうど女性が入ってきたところだった。

山じゃないけど、歩きにくい

ここから先は、いやらしい山道。標高差はないのだが、歩きにくい。

倒木があったり、

(下見の時の写真)

道が細くて柵があったり、

(下見の時の写真)

有刺鉄線があったり、

(下見の時の写真)

と、なかなかのみち。
下見の時は1か所間違えそうな場所があったと思ったが、ゆっくり進んだためか、無事に降りられた。

「遊歩道」に注意

次は、横須賀市が整備している「遊歩道」。しかし、いきなり木の階段が続く山道。そして、「柵には触らないでください(危ないから)」という脇を通っていく。
やっと登って稜線を進んでいると、左手すぐ脇に民家がある。ライトをあまり当てないように進むとCP12。
下見の時に、迷い防止のために偶然写真を撮っていた。

(下見の時の写真)

下るとYRPの真ん中に出る。

草木も眠ったYRP

深夜の研究所なので誰もいない…と思っていたら、前から散歩の人が歩いてきた。たぶん、人。夜中は幻を見る時があるのですが、たぶん、人。

テニスコート脇を下って、道に出ると三浦富士の登りになる。ここから先は、普通の登山道。ロストすることはないだろう。

三浦富士へ

三浦富士には浅間神社の奥社があって、登山道はその道。

(下見の時の写真)

夜の参道は、なかなかの雰囲気。まあ、気にしなければよいのだが。
ここは一気登り。さっさと登って、富士山頂へ。

昼間は、ここから三浦の海がきれいに見える。

(下見の時の写真)

稜線を縦走

ここからは稜線を伝って武山に向かう。
下見の時は親子がのんびり歩いていたハイキングコースなので危険はない。歩いたり走ったりしながら進んだ。
途中の砲台山への分岐を武山方面にショートカット。

(下見の時の写真)

武山は武山不動というお寺で、山頂までお寺の車が入れる道になっている。参拝する人も多いのだろう、竹の杖があった(夜はない)。

(下見の時の写真)

しばらくは車道を進むが、途中からは武山自然道を下る。

(下見の時の写真)

最短距離で舗装道に出た。

深夜2時半、セブンイレブン

丑三つ時のセブンで大休止。スパゲッティを食べて、ウイダーインゼリーを補給。

セブンでは駐車場に車が3台止まっていて、若者がお話し中でした^^

最後の山となる大楠山に向かう。住宅地を抜けて川沿いの舗装道を進む。
休憩できる東屋があるが、眠くないのでパス。

(下見の時の写真)

最後の登りは、緩やか

キャンプに最適な場所がCP14。ここから山道に向かう。この場所も偶然にも下見で写真を撮っていた。
たぶん、夜中でもコースロストしないように、要注意な場所をCPに設定してくれていたのでしょう。


(下見の時の写真)


(ぼうっとしていると、まっすぐ行きたくなる場所)

のどかな風景を抜ける。

(下見の時の写真)


ちょっと登って、大楠山への古道に進む。

(下見の時の写真)

ここは緩い上り道なので、少しは走ったりして進む。
衣笠方面からの道と合流して進み、ゴルフ場の脇を過ぎて階段を上ると、大楠山。下見の時は山頂からの景色が見事だったが、まだ暗い(時間は4時過ぎ)。
 

(下見の時の写真)

下見の時は見事な風景だったが、本番はよくわからなかった。

(下見の時の写真)


長い下りをゆっくり歩いていると、2人組に抜かれ、そしてもう一人にも抜かれた。

前田川の中の遊歩道

前田川のCP15を過ぎて、川の中を歩く。落ちないように進む。

(下見の時の写真)

無事に到着

国道に出て、ヘッドライトを外す。残り5㎞くらいは、ゆっくり歩いたり走ったり。朝ジョギングしている人とすれ違いながら、すっかり夜が明けた海辺にゴールした。

スタートしたのが前日の11時21分、ゴールが6時6分。18時間45分の旅でした。
ちなみに、歩いた距離は85.04km。主催者のGPSでは80kmなので、5km余分に、さまよったことになります。それも、また、たのし。

おわり。

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