日曜日に、霧ヶ峰ロゲイニングに参加しました。「霧」の中のスタートでしたが、その後は雨も上がって、霧ヶ峰の山を楽しむことが出来ました。
ロゲイニングとは
Wikipediaには、以下のように書いてあります。、
ロゲイニング(rogaining)とは地図、コンパスを使って、山野に多数設置されたチェックポイントをできるだけ多く制限時間内にまわり、得られた点数を競う野外スポーツである。オリエンテーリングと似ているものの、チェックポイントが多数設置されていること、チェックポイントを辿る順序が決められていないなどの違いがある。
自分の走力とチェックポイントが書いてある地図を見て、どこのポイントをどのように回って取るか、が肝です。
道に迷わないために、自分の場所と進む方向を常に把握する必要がありますし、等高線や地図記号から、その区間の通過にかかる時間を予測する必要があります。
前日は
霧ヶ峰ロゲイニングの前日は、美ヶ原トレイルランアンドウォークでボランティアをしていました。晴れ間がのぞく良い天気で、昨年とは違って景色も堪能出来たようです。
ボランティアは走らないので体力は使わない、と思っていたのですが、ずっと立っていたので、足が張っていました。
スタートまで
7:30頃に会場となる霧ヶ峰のスキー場に到着しました。
受付でゼッケンと地図を入れるビニール袋、そして入浴券をもらいました。
8時30分に5時間の部がスタートしていきました。ロゲイニングは、ポイントをまわるルートは自由に決められるので、四方八方に散って行きました。
私が参加する3時間の部は、スタート15分前の8:45に地図をもらいました。
ルートを検討する
地図をもらってからスタートするまでは15分です。この間に、どこをどのように回るかのプランを決める必要があります。
ルートを考えるときに必要なのは、まずは「どのくらいの距離を回れるか」です。
走行距離は15km程度と予定
高原なので、どこを通っても、アップダウンがあります。また路面はトレイルでしょう。
走行スピードは、先週のサロマ湖100kmウルトラマラソンの疲れも有り、また翌週に奥多摩エコ・ジャーニーが控えていることも有り、登りは歩き主体、下りは走れれば走る、という考えました。
具体的には、12分/kmくらいになるでしょう。すると、3時間では、15kmが回れそうです。
西エリアを取ることにした
地図を見ると、会場を中心にして、西エリアに比較的ポイントが集まっています。
そして、昨日の美ヶ原トレイルランアンドウォークのコースとなっていた、南の耳から北の耳に抜けるルートもポイントになっています。
天気は良くないので、景色を楽しむのは難しそうです。そのため、北の耳や車山方面に行くのはあきらめて、西側のポイントを取ることにしました。 これだけで、ざっくり10kmです。戻ってきて余裕があれば、もう少しまわることにします。
まわるルートは時計回り
西エリアを効率よくまわるために、まずは西エリアで点数が高い104のポイントを取ることにしました。そのため、時計回りとしましたが、結果として、すごい坂を登ることになりました。等高線の見方が不足していました。
スタートして
天気は雨と霧になっています。レインウェアを着込んで、スタートです。
まずは、近場のポイントを取ります。
E-cardを初めて使った
E-cardを初めて使いました。E-cardはロゲイニングでは良く使われる、四角いプレートのデバイスです。
各自がE-cardをポイントに置いてある機械に挿入すると、通過時刻がE-cardに電子的に記録されます。更に、パンチされて紙に穴も開くので、電子的に読めなくても目視で通過したことが分かります。
迷わないように進む
霧の中なので、交差点での方向を間違えないようにします。
2万分の1の地図が使われています。次の曲がり角までの距離を見極めて行きます。でも、開始直後は、ある程度人がまとまっていて、また逆方向からも来るので、あまりミスコースはありません。
最初は舗装道や、砂利道などを進みます。クロカンコースもあり、走りやすい道でした。
ポイントを取り忘れた!
クロカンコースを気持ちよく走った後は、下りになります。次のポイントを取って先に進もうとしたら、34のポイントを取り忘れたことに気づきました。
仕方ないので、一旦戻って取りに行きました。7,8分のロスです。
山道に入る
防火帯を気持ちよく下り、次のポイントに繋がる山道に向かいます。 地図を見ると、防火帯と山道の間が僅かに開いています。
ちょっと探しましたが、「この道かな?」という山道を見つけました。方角的にも合ってそうです。
この道は、笹に覆われて、明瞭ではあるのですが、笹に濡れてスパッツが欲しくなります。
岩場は滑ります。トレランシューズを履いてきて正解でした。
地図は、踏み跡レベルの道までかなり正確に道が書いてあります。分岐も正確なので、「どっちの道?」と思った時に地図を見れば、ルートは正確に判りました。また、岩場の場所も書いてありますので、正しい道を進んでいることが確認できました。
あとから地理院地図の2万五千分の1の地図と比べると、より正確でした。 地図作成者が念入りに下調べしたのでしょう。感謝したいと思います。
すれ違うひとも多く、道が正しいことがわかります。無事にポイントを取って、車道に出ました。
この時点で10時30分くらいでした。制限時間までは、まだ1時間30分もあります。
余裕がなければ、最下部のポイントをカットしようかと思ったのですが、行くことにしました。
このため、防火帯の途中にある大型ポイントは、登りながらゲットすることになりました。
ちょっと楽な道に
ここからは、舗装道を下りながら、途中のポイントを取ります。一番下ったところから、防火帯を登っていきます。
急坂が高ポイントの理由
登りだして、唖然としました。 壁の様にそびえる防火帯の真ん中の岩陰に、ポイントがあります。
殆ど垂直に登る形になります。滑りやすい土の上を、三点支持で登って行きました。
雨が止んでいたので何とか登れましたが、降っていたら無理だったでしょう。
登りではなく、下りであれば、滑りながら降りる事ができます。但し、上からでは、ポイントは岩に隠れて見えません。近場なのになぜポイントが高いのか、判りました。
最後は近場のポイントを取る
無事に通りぬけた後は、簡単なポイントをちょこちょこと取り、スタート付近に戻ってきました。
まだ、30分ほど時間が有ります。近場のポイントを2つ回りました。が、いずれも往復でのポイントゲットとなりました。当初からルートに組み込んでいれば、もう少し効率よく回れてのかもしれません。
最後は、10分ほど余らせてゴールしました。
ゴールしてから
ゴールは、他のポイントと同じく、E-cardに記録します。その後、E-cardを提出します。
持っていたスマホのGPSの記録では、14.74kmを走った(歩いた)ことになります。ほぼ目標通りでした。
豚汁が振る舞われた
参加者には豚汁が無料で振る舞われています。
「おかわりも自由に」ということでしたので、しっかり頂きました。
締切数十秒前に、飛び込んでくる人もいます。でも、3時間の部は参加者があまり多くなく、全く混乱はありませんでした。
記録はポイント数
記録表が出てきます。ロゲイニングは時間表示ではなく、取得したポイント表示です。
しばらくすると、表彰式が始まりました。最高得点は、私の倍以上!でした。
まあ、マラソンでもトップとは倍近い差があるので、こんなもんでしょう。
温泉で汗を流す
大会参加者には、指定の旅館でお風呂が無料で入れます。
温泉で汗を流して、さっぱりして会場に戻ると、5時間の部の選手がゴールしてくるところでした。
天気も晴れてきて、まだまだ遊んでいたい気分でしたが、後ろ髪を引かれながら帰路に着きました。
まとめ
初めての(フォトではない)ロゲイニングでした。E-cardや、少しでは有りますが道なき場所を進んだりと、初めて体験することも有り、楽しめました。
記録がアップされているサイトでは、参加者の順位と取得したポイントと通過時刻が掲載されています。
ほかの人は、どのようなポイントをどういう順番で回ったか、などを見て、今後に活かしたいと思います。