2012年野辺山ウルトラマラソン 参加記の3

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第18回 星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソンに初参加して、制限時間の3分前にゴール!しました。

2012年野辺山ウルトラマラソン 参加記の1
2012年野辺山ウルトラマラソン 参加記の2
の続きです。


●71kmエイドを過ぎて
右はゴールゲート、左はエイド。100kmコースは左だった。給水して、そばをいただく。温かいそばが、にわか雨の体を温めるのに役立った。マッサージサービスがあった。既に多数の人は通過したのだろう、空いていたのでお願いした。

意外とふくらはぎと太ももが固まってはいなかった。まだ、余力がありそうだ。感謝の意を表して、小雨の中出発した。

ここから先は上り。積極的に歩くが、走れるところは走る。右折したところにある73kmエイドが少し奥まっていて坂があるが、その坂も負担になってきた。

「ここから400m上ります」というエイドのボランティアに励まされて、本格的な上りに向かう。

積極的に歩く。道路に「あと4km」と大きく書いてあるが、なかなか次が出てこない。

いいペースで登っている女性をみつけ、付いていく。何人かをパスし、76kmエイドで少しの給水。長居をする時間がなくなってきた。

ひたすら歩く。やっと傾きが緩やかになった。「あと50mで峠」という応援を受けて、やっと馬越峠のエイドに到着した。

長いはしたくなかったが、お腹がすいた。「アンパンは喉に詰まるんだよね」というランナーが居たので、クリームパンを食べた。

ここから先は下り。走れるかが不安だったが、意外と大丈夫。膝も痛くならない。スピードの出しすぎだけ注意して下る。

80km通過時刻が4時10分。ゴールまでは170分。キロ8分半が必要だった。

計画では、山下りはキロ8分半、その後はキロ8分を予定していた。下りで走れるうちに稼ごう、と考えて、飛ばし過ぎないように走る。

山道を抜け、眼下にピカピカ光る長方形の場所が見える。近づくと、ビニールで覆われた畑だった。

人家が増えてきて、川沿いを走る。ゆるやかな下りで、走ることができた。87kmの着替えエイドはまだかなあ、と考えていると、左折してすぐにエイドがあった。

●87kmエイド:最後の関門

ここは、最後の荷物預かり場所。荷物を受け取り、サングラスをメガネに変えた。曇ってきたので、帽子も預けた。

荷物からゼリーを2つ取り出し、一つは食べ、ひとつはウエストポーチへ。ウインドブレーカーを着て、暖かいうどんを頂き、トイレ休憩。10分位のロスでスタートした。

しばらくは、車の通る道を走る。暑いかな?と思ったが、丁度良い。夕方になって、気温が落ちてきたのだろう。

右に折れると、上りになる。ここが90kmのチェックポイント。残りは1時間35分。キロ9分半で大丈夫だ。多分、全部歩いても間に合うだろう。

そうと判れば、積極的に歩く。下りは軽く走る。筋肉の疲れよりも、呼吸が苦しいのは、ここが標高1300m近いためか。心拍数も130弱で、高いわけではない。

予定通り93kmエイドで、最後のゼリーを食べる。「急がないと間に合わないよ」と言われるが、多分大丈夫だろう。

でも、「大丈夫だ」と思った瞬間に、走る気迫が無くなる。「明日仕事だよなあ」とか、疲れたくない理由を探し、歩く。

「あと5km」の看板があった。少し下りがあったので走る。足は大丈夫だ。万が一何かがあっても、多分走れるだろう。でも、歩く。

「練習不足だったから仕方ないよなあ」と、言い訳を探して、歩く。

残り3kmで、30分以上ある。多分、大丈夫。やっぱり歩く。野辺山駅が見えるが、左に折れて大きく迂回する。

「あと2km」で、残り24分。キロ12分でも大丈夫だ。周りは走るが、私は歩く。それほどスピードは変わらない。でも、そこには大きな違いがあるように感じた。

会場から戻ってきた人の応援が増える。前に踏切が見える。引っかかるとヤバイかも、と思い、少し走る。大丈夫そうなので、また歩く。

野辺山駅前を左折すると、ゴールまで100mもない。最後は走ろう。両側には走り終えた人や応援の人で人垣ができている。ハイタッチをしながら、会場に向かった。

やはり、最後は自然と笑顔になる。ありがとう、野辺山。ありがとう、皆さん。「歩く」という選択をして、でも戻ってこれました。

●ゴール!

すっかり暗くなって、八ヶ岳は見えなくなっていた。ゲート前だけは妙に明るい。なんとか、ゴール閉鎖までに戻ってこれた。

計測チップも、問題なく外せた。やはり、肉体疲労はそれほどではない。ただし、呼吸は苦しかった。歩いていても、「はあはあ」と口呼吸だった。心拍数は高くない。標高が1,300mと、高いためかもしれない。

気づくと、「あと1分」とMCが言っている。最終ランナーのゴールを見るべくゲートに向かうと、アートスポーツの鈴木さんが、14時間ジャストで飛び込んできた。そして、そのあと数秒遅れで、ゲートの前で崩れる人orz ほんのわずかな時間が、決定的な差となった。


温かいそばで体を温める。ああ、食べられる。よかった。

体育館で荷物をゲット。エアサロンパスを吹きかける。寝転んで、足回りのストレッチ。もっとゴロゴロしていたいが、今日は自宅まで帰らないといけない。ある程度ストレッチをした後は、着替えずに車に乗り込んだ。


14時間走った後の運転は初体験。慎重に、慎重に、走って帰宅した。


50km以降は、写真を撮る余裕はなく、またエイドでまったりとする時間もなく、ゴールに向かって前進していました。次回は余裕を持って走りきりたいと思います。


3週間も経つと記憶が曖昧になりますが、でも「辛いけど楽しかった」というのは覚えています。

次のウルトラマラソンは、えちごくびき野100kmマラソンの予定です。練習しなくちゃ。

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コメント(4)

こんばんは。懐かしく読ませて頂きました。やっぱり100キロは大変そうですが、充実感も比べものにならないでしょうね!私は野辺山以降、風邪を引いてしまい、ほとんど走れず、でも明日は南魚沼グルメマラソンに参加してきます。
次はえちごくびき野ですね!実は私も気になっていて、コースもフラットみたいですし。でも100キロか~ってかなり悩んでおります。もしかしたら?勢いのある時にランネットでクリックして申し込んでしまうかもです。

荻〇さん、

すっかり遅くなりましたが、曖昧な記憶を頼りに最後まで書き上げました。完走ならぬ完筆でしょうか。ウルトラマラソンみたいですね(笑)

南魚沼グルメマラソンは、確かおいしいお米が食べられる、という大会だったと思います。食べ物好きの私は、一度出てみたいと思っていた大会ですが、なかなかチャンスがありません。がんばってくださいね。

えちごくびき野は、隔年での開催です。70kmを走ることができれば、100kmも全然大丈夫だと思います。勢いでエントリーしちゃいましょう!

では。

こんちにわ。おひさしぶりです。帽子です。
昨日、いわて銀河100kmチャレンジマラソンに
参加してきました。

結果はあと一キロで時間切れ、でした。

軽トラックの荷台に収容され
競技場まで運ばれました。

100キロという距離は生半可な距離ではないことを
認識させられました。

長時間体を動かすことによる様々な負荷、
今まで経験したことのない体の反応。
ビビったり、驚いたり、いい経験になりました。

完走するためにはきちんとした準備、
対策が必要ですね。
(前日受け付けしかないのに宿泊場所を
前日朝に予約するような体たらくでは…)

いつかまた100キロにトライし、
完走しましたと書き込みができたらと
思います。

ではまた。

帽子さん、
ご無沙汰しています。いわて銀河、参加されたのですね!あと1kmとは、さぞかし無念だったでしょう。
まずはじっくりお休みください。そして、また、走りたくなったら走りましょう!
AVRCinぐんまも、新しいメンバを迎えて2012年度が始まろうとしています。機会がありましたら、是非顔を出してください!

では。お疲れさまでした!!

2021年3月

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