6月20日のアミノ千葉の講義は、特別講師として伊藤静夫先生をお迎えしました。
先生の講義の1つ目の話題は、「ヒトはなぜ走るのか」でした。
もう一つの話題は、ランニング学会が提唱している「トレーニング計画の立て方」です。
年間計画の立て方
一日単位で
朝の練習が適している。
ケニアのエリートランナーは、「ネガティブバランス」(摂取エネルギーの方が消費エネルギーより少ない)となっている。
一日おきに、各日2回練習した方が、毎日1回練習するより筋グリコーゲンの増加量が多い
朝食前の低グリコーゲン状態が、トレーニング効果が高い。
朝食前の朝練習の効果は、低血糖の改善、プレクーリング効果(体温が上がっていないので楽に走れる)、また体感的にも午後練習より楽に感じられる。
一週単位で
毎日同強度の練習をするのではなく、1,2日は強度を落とす日を入れる。
一月単位で
毎週同じように練習するのではなく、強度を下げる週を入れる。
例えば、一か月(4週間)で、70%、80%、100%、50%の強度にするなどで計画して、「抜く」週を作る。
年間単位で
「期分け」の考えを取り入れる。
持久力トレーニングの強度と量
強度と量は両立しないので、どのように配分するかを考える必要がある。
低、中、高強度のトレーニングをどのように配分するかが重要。ケニアランナーは、低強度80%、中はほとんどなし、高強度を20%程度で練習している。
高強度のトレーニングとして、ヒル(坂道)トレーニングや、インターバルなどがある。
テーパリング(ピーキング)
大会の2週間前からトレーニング量を落とすのが効果的。1週間では疲れが抜け切れず、3週間では体力が落ちる。
トレーニング量は、最大の50%まで落とす。
まとめ
★よいトレーニングとはうまく疲労を回復させること。★