無事に完走できた「川の道」。津南までくれば、残りは1/4。でも100km以上あるのですけれどね。
ですが、昨年走った道でもあり、少し気が楽になります。ここまでくると、無事にゴールしたくなります。
スタートから両神荘、両神荘から小諸、小諸から津南町までの記事も、あります。
CP19 新潟県津南町 「旧三箇小学校」(394.1km) 5月4日 7:38
CP19 旧三箇小学校についたのは7時半過ぎ。前のCPである飯山駅前からほぼ12時間が過ぎている。
7時過ぎに出発する計画だが、そもそも到着時間が5時間以上遅れている。夜中は眠くてふらふら歩いていたこともあり、またこの先は余裕をもって計画しているので、ここでは時間を気にせずに眠ることにした。
シャワーの予約をして、食堂で朝食を食べた後にさっぱりする。幸い、布団に余裕があった。寝袋に入ってタイマーをかけずに寝た。
3時間程度寝たのち、目が覚めた。外は昨日と同じ、いい天気。日差しは強いが、日陰はそれほど暑くない。準備して、出発することにした。
旧三箇小学校を出発したのは午後1時半過ぎ。結局6時間くらい滞在していた。改めて見ると、昨年のハーフも午後1時半過ぎに旧三箇小学校を出発しているので、ほぼ同じだった。
暑いので、ポールを1本にして、もう一つの手には日傘をさしながら進む。今日は、多分全歩きになるだろう。
去年は暑くてコンビニで氷を買ったなあ、とか、その氷で足を冷やしながら進んだなあ、などと考えながら進む。すでに400km以上進んでいるが、去年より足の状態はよさそうだ。
飯山線をくぐる地下道の手前で日傘をしまい、ポールを出していると、これまで前後していたハーフの方としばらく一緒に進んだ。いろいろと話していると眠気がなくなる。
だいぶ日が傾いてきたので、トンネル手前の屋根のある駐車帯でヘッドライトと防寒着を出した。もうすぐ、次のCP。
CP20 新潟県小千谷市 魚沼橋南詰(422.9km) 5月4日 19:20
CP20 魚沼橋に着いたのは夜7時半ころ。ここから上り坂が続く。上りきったところにデイリーヤマザキがあり、目指して進んだが、すでに先人たちがいろいろ買っていて、夕食はカップラーメンとなった。
ここからは下り基調で小千谷の町に向かう。途中の小千谷発電所の広い広い歩道で寝ている人がいてびっくり。少しの間、一緒に進んだ。旅は道連れ、です。
周囲でカエルが泣いている道を進むと、郊外によくある、お店が集まっている場所。ここを抜けて坂を下って、バイパスを進む。歩道がありそうだが、「ここは歩道ではない」の看板もある。車も少ないので、車道を進む。
国道17号に合流する三仏生の交差点を左に曲がる。この先の越の大橋がCPだ。
CP21 新潟県小千谷市 越の大橋西詰(440.3km) 5月4日 23:31
CP21 越の大橋に着いたのは、夜中の11時半。ここからは単調な道をひたすら進む。
途中で以前一緒だった人と合流して、旧道に入り、長岡を目指す。こんな中でも私設エイドがあり、とても助かった。「しばらくは選手は来なかったなあ」とのことで、エイドも大変でしょう。エイドには竹が置いてあり、「杖にどうぞ」とのことだった。なるほど~
CP22 新潟県長岡市 大手通交差点(452.7km) 5月5日 2:19
長岡の中心地は、遅くまで飲んでいた人がちらほら。
長岡では宿が予約してあった。夜中の1時に到着予定だったが、大幅に遅れて2時半の到着。でもフロントが開いていて、助かった。
予定では5時間の滞在だが、3時間で切り上げる。カップラーメンとおにぎり、お寿司を食べて身支度。周りは明るいし、これから暑くなりそうなので、ヘッドライトと防寒具はしまう。
アキレス腱が痛いので、テーピングで補強し、ホテルを後にしたのは5時半過ぎ。
朝の6時ころなので、散歩している人もちらほら。最終日なので、頑張って進む。だが、まっすぐの道なので、飽きる。
飽きると飴をなめたり、数を数えたり。とにかく前進。
休憩していたので最後かなあ?と思っていたが、後ろからくる人もいるし、前のランナーに追いつくこともある。5日過ぎて、また450km以上進んでいるのにもかかわらず、そして130人程度しか参加していないにもかかわらず、周りに同志が居る、というのはとても心強い。
ハーフの人と一緒になる。「間に合わない!」と言っていたが、「歩いても間に合うと思う、ちょっと頑張ると夕日も間に合うよ」、などと話しながら、また励ましながら進む。
新幹線を越えると、工事中で歩道があったりなかったり。暑くなってきたので、途中のセブンイレブンで冷やし中華を少し早い昼ご飯とした。
今回新しくなった「水辺リンク三条」のエイドステーションは道の右側。ここまでの歩道は左側しかない。三条大橋を渡る手前の信号が唯一の横断場所だ。周りのランナーと声を合わせて、忘れずに渡った。
CP23 新潟県三条市 防水学習館(AS)(476.4km) 5月5日 11:00
CP23 みずべリンク三条に着いたのは、ちょうど11時。暑さ真っ盛りだ。
ここは、400kmぶりのエイドステーションなので給水や給食がある。冷やしたきゅうりがおいしかった。休憩しようかとも思ったが、それほど体力が落ちてなさそう、また眠気もそれほどなかったので、このまま進むことにした。
が、暑い。堤防を進んだところにあるファミマで冷たい蕎麦を食べて、冷凍のペットボトルを仕入れた。準備していたハイドレーションに氷を入れて背負おうかとも思ったが、よさそうな氷が売っていなかったのでパス。結果的には冷凍のペットボトルで何とかなった。
ここから下ったあとは、最後の直線。一緒になった人と前後しながら歩く。途中で、レジェンドのSさんがさっそうと走って抜いていった。すごいなあ、さすがだなあ、と感心。
去年は暑さでふらふらになりながら進んだが、今年はそれほど気温が高くなく、また日傘を持っていたこともあり、無事に直線をクリアできた。
夕陽を見る!という目標で進んでいたが、だんだんと雲が出てくる。直射日光がなくなって走りやすくはなるのだが、ここまで来たら何とか夕日が見たい。が、どんどん雲が増えてきた。ちょっと残念だが、また晴れることも期待して前に進む
バイパスの緩いアップダウンでは、私設エイドの方にスイカをいただいた。暑いところで、ありがたくいただいた。
その後の大野大橋に向かう直線でも、私設エイドの方にお世話になった。本当に、感謝しかない。
CP24 新潟県新潟市 大野大橋南詰(502.6km) 5月5日 16:40
CP24 大野大橋には、5時前に着いた。去年と同じ時間だ。去年は体が傾いて歩くことも難しくなり、ここでリタイアすることを考えていたが、今年は何とか大丈夫そう。去年の思いも含めて、前に進む。
大野大橋を越えると、町中に入ってきたと感じる。途中、別の人のサポートの方に飲料をもらって(ありがとうございます)、眠気も吹っ飛んだ。
あとは曲がるところを間違えずに信濃川の堤防に出ればOK。
堤防に上がる。ハイになったためか、少し走ったり歩いたり。雲は厚く、残念ながら夕日は見られないが、気分は晴れ。ようやくここまで来たなあ、という感じ。
何度か道路をくぐると、正面に大堰が見えてくる。その先が川の道岬。日本海だ。
CP25 新潟県新潟市 日本海岸(川の道岬)(511.1km) 5月5日 18:19
CP25 川の道岬に着いたのは、夕方6時10分頃。多分日没には間に合っていたと思うが、残念ながらそれを見ることはできなかった。
ゴールは、この先。一緒にゴールした人と、ゆっくり歩きながら海の家 静浜亭を目指す。
CP26(ゴール) 新潟県新潟市 「海の家 静浜亭」(513.3km) 5月5日 19:13
ゴールの海の家 静浜亭に着いたのは、夜7時過ぎ。完走証をいただき、シャワーを浴びてすっきりした。
ゴールから思えばあっという間の5日半だった。無事にゴールできるかどうか自信がなかったため、今晩の宿は予約していない。海の家で、今までお世話になった寝袋で寝る。
翌日、荷物をまとめて送り、ゆっくりと近くの駅に向かう。
時間はあるので、のんびりと在来線で帰宅することにした。
途中の越後川口で、日帰り温泉に立ち寄る。ここは、おととい、17号に合流した場所。見事な河岸段丘の場所だった。そりゃ、アップダウンがあるのは当然だ。
電車の中で、川の道の参加者ですか?と聞かれた。どうやら、山本山近くで応援をされていた方らしい。いろいろ話して、お礼をいただいてしまった。ありがとうございます。
上越線の新潟県内はそれほど混んでいなかったが、群馬県に入ると、登山客だろうか、増えてきた。高崎からは、よく見る電車で帰宅。1週間にわたる、ぜいたくな遊びが終わった。
おわり。