花粉が飛ぶ中、東京都オリエンテーリング協会が主催する葛西フォト・スコアオリエンテーリング講習会に参加しました。
東京都オリエンテーリング協会が主催する講習会への参加は、3回目です。
最初に参加した、月島での講習会の様子は、以前書きました。
1回目と2回目は、普通のポイントオリエンテーリングの講習会でしたが、今回は、「スコアオリエンテーリング」の講習会です。
スコアオリエンテーリングとは
スコアオリエンテーリングとは、その名の通りスコアで競うオリエンテーリングです。
普通の(?)オリエンテーリングとスコアオリエンテーリングの違い
一般的に、オリエンテーリング(ポイントオリエンテーリング)では、チェックポイントを決められた順番に回り、そのタイムを競います。
一方、スコアオリエンテーリングでは、チェックポイントを回る順番は自由に決められます。
チェックポイントには得点が付いていて、一定時間内になるべく多くの得点をゲットすることが目的になります。
スコアオリエンテーリングのポイントの付き方
スタートから遠いところや、行きにくいところにあるチェックポイントほど、得点が高くなっています。近場は、ポイントが低く設定されています。
スコアオリエンテーリングでは時間内が大原則
スコアオリエンテーリングでは、制限時間に遅れると、大きな減点になります。
そのため、制限時間内に回ることがとても重要になります。
スコアオリエンテーリングの講義
東京都オリエンテーリング協会の講習会では、前半が講義です。
まずは、一般的なオリエンテーリングの講義
最初に、一般的なオリエンテーリングの講義がありました。
復習となりますが、だいぶ忘れていることもありますね。
以下の項目を講義していただきました。
- ナビゲーションの3要素
- 現在地の把握、ルートプランの作成、ルートの維持
- 地図の縮尺
- 1:25,000では地図上の1cmが250m、実際の1kmが4cm
- 整置
- 行きたい方向に体の正面で地図を向け、コンパスを磁北に合わせるために体を回転させると、その方向が進むべき方向になる
- サムリーディング
- 地図上の現在地を、常に親指で押さえておく
スコアオリエンテーリング向けの講義
その後、スコアオリエンテーリングに向けた講義がありました。
スコアオリエンテーリングでは、回る順番を決める必要があります。
計画について
- ゴール付近のチェックポイントは、最後の調整用にする。
- スコアオリエンテーリングでは、制限時間内にゴールすることが大原則です。1分遅れると、1つのチェックポイント以上の減点が課されます。
一方、時間を余らせてももったいないです。そのため、ゴール付近のチェックポイントは調整用に確保しておく方法があります。
- 全体の9割の時間で回るように計画する。
- 時間内ゴールが大原則ですので、余裕を持った計画にします。街中では信号待ちがあるかもしれませんし、チェックポイントに到達したものの、写真と同じ構図を探すのに時間がかかることもあります
- チェックポイントの固まり(ゾーン)ごとで、考える。
- チェックポイントがある程度固まっていた方が、得点は稼ぎやすいです。そのため、どこの固まりをメインで攻めていくかを考える必要があります。
また、遠方の方が高得点となっている場合が多いので、スタートしてからぐるっと外周部を回って行き、最後にスタート付近をゲットする方法もあります。
- 円の中心位置は写真撮影位置を示す。被写体ではない。
- ポイントオリエンテーリングでは円の中心がチェックポイントですが、スコアオリエンテーリングでは円の中心位置から撮影します。被写体は円の中には無く、遠くにあることもあります。
スタートしてから
スタートして、計画通りに進めばよいのですが、そうとも限りません。
スタートした後も、いろいろと考えることがあります。
- 歩測も変化する。
- 体調などで歩測も変化します。慣れてくると、スタートした直後で、自分の歩測を修正する人もいるようです。また、歩測がずれることを考慮して、わざと手前で止まって再確認することもあります。
- 中間点で、必要なら修正する。
- 中間点で、予定通りなのか、時間がかかっているのか、などを確認して、計画通りに進むのか、予定のチェックポイントを省略するのか、または更に取りに行くのか、を考えます。
スコアオリエンテーリングの実習
今回は、東京都オリエンテーリング協会が発行しているフォトオリエンテーリングの西葛西コースをアレンジしたものを使いました。
ポイントはスタート地点を基準に北西方向と南方向に大きく分かれます。更に東方向に少しあります。
私の計画
今回のスコアオリエンテーリングの制限時間は、60分です。
キロ8分で行くとして、8kmくらいは行けるでしょう。
地図は北西方向のかたまりよりも、南側の方がポイントが高いです。
そのため、南側に向かうこととしました。その後、東のポイントを回り、時間があれば北西方向の近場をゲットする計画です。
南側のゾーンは、若干行ったり来たりがあります。ですが、南側ゾーンを回り切って4㎞、30分と考えていました。
実際走ってみると
建物前の時計を撮影した時刻がスタートです。記録のために、スマホと腕時計のGPSをONにしてスタートしました。
最初は順調
スタートして、1,2個のチェックポイントは迷うことなく見つかりました。
その後、南側のゾーンに入っても、特に難しいところはありません。
1か所、指示された看板がないところもありましたが、画角が同じなので気にせず進みました。
2回ロス、でも少し、のはず
順調に進んでいましたが、南側のゾーンで2回ロスをしました。
道の×印に気付かずに50mロスしたのと、歩道がないので200mロスしました。
大したことはないかと思っていましたが、南側を回り切ったら36分を過ぎていました。
予定よりも遅い
予定より6分も遅いです!それ程迷ってもいないし、おかしいなあ、と思いつつも、進むしかありません。
北西方向のゾーンはダメかも、と思いますが、東側のポイントを取りに行きます。
(後からみると、この時点で走行距離が5.6kmでした。計画の時の距離予測が甘すぎたようです)
東側のゾーンは順調にゲット
歩道橋でアップダウンはありましたが、東側のゾーンは順調にゲットです。
東側のゾーンを取り終えた段階で、49分が過ぎていました。
残り11分、寄り道するか、しないか?
あと11分しかないので、北西のゾーンはあきらめます。
帰路を、500mくらい遠回りをすると、3つのチェックポイントが取れるように思えます。
ここからゴールまでは1㎞くらいです。キロ5で走って、5分余ります
どうしようか、と思いながら大通りに出ると、迂回するためには信号を渡る必要があることに気付きました。
また、まっすぐゴールに向かう道も、信号があります。
チェックポイントを1つ取っても、1分遅れると帳消し以上になってしまいます。
そのため、遠回りして3つのチェックポイントを取ることはあきらめて、ゴールに向かうことにしました。
でも信号待ち!
まあ、間に合うだろう、と思いましたが、信号を待つ時間が意外と長いです。
特に、ゴールに向かう道が中途半端に大きいので、それより大きい道との交差点では、青信号の時間が短くなっています。
地図を見ると、信号が3か所ありそうです。このうち2か所で引っかかりました。
最後は、1分半前にゴール! もう一つの信号にも引っかかっていたら、間に合わなかったかもしれません。
ゴールしてから
ゴールした後に、スコア表に記入します。
撮影した写真をもとに、スタート時刻とゴール時刻、そしてチェックポイント番号を記入して提出します。
この会場では、シャワーが使えました。花粉まみれになった体を、シャワーで流します。気持ちいい!
まとめと反省
とりあえず時間内にゴールしましたが、反省は多々あります。
- 反省その1:距離を読み違えた
- 60分のフォトオリエンテーリングで、8km程度走れるだろう、すると南側ゾーンを全部取って、もしかしたら北西ゾーンの一部も取れるかもしれない、と思っていました。
でも、北西ゾーンどころか、東ゾーンから戻るところの3つのチェックポイントもゲットできませんでした。
後からGPSデータを見ると、走行距離は8.9kmです。
ということは、最初の計画で、地図から想定した走行距離が短すぎた、ということです。
せっかく、定規付きのコンパスを持っていたので、計画順に距離を測っておけばよかったのかもしれません。
- 反省その2:南側ゾーンを全部取った
- せっかく南側ゾーンに行くのだから、ということで、南側ゾーンのチェックポイントを全部回りました。
実は、南側ゾーンのうち、1つだけ離れたところにあります。片道700m離れているので、往復で1.4km離れています。このチェックポイントの得点が51点です。
一方、東ゾーンから戻るところの3つのチェックポイントの合計点は、107点です。東ゾーンの大通りから500m程度は離れていますが、1.4kmに比べれば近いものです。
そのため、全部回れないのであれば、51点のチェックポイントを捨てて、3つのチェックポイントを取った方が得策なのですが、計画時点ではそこまで考えが回りませんでした。
というか、南側ゾーンで約4kmと思った時点で、既に51点を取るための1.4kmを見落としていたのかもしれません。
色々と反省はありますが、次につながればいいかな、と思っています。
次回のフォトオリエンテーリングは、足立フォトロゲ
次のフォトオリエンテーリングは、4月2日に行われる「第2回足立区フォトロゲイニング」です。その時は、もう少し計画と実際が合うようにしたいと思います。
でも、その前に、来週末の「佐倉朝日健康マラソン」ですね。こちらをしっかり走らなくては、と思います。