ウルトラマラソン向けのGPS付き心拍計を選んでみた

私の最近のメインアクティビティは、10時間を超えるウルトラマラソンと、3or5時間のロゲイニングです。
たまにはフルマラソンも走りますし、10kmのロードレースも出たりします。

さて、そんな私が、GPS付き心拍計として、迷った末にエプソンのSF-810Bを買いました。これを選んだ経緯を書いておきます。

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GPS付き心拍計に求めるもの

なぜGPS付きの心拍計なのか、については、まずはGPSと心拍計について語る必要があります。

心拍計が欲しい理由:運動強度を知りたい

心拍計が欲しい理由としては、「適切な強度で運動したい」ということです。

加齢と共に、同じ運動をしていても負荷が大きくなります。また故障するリスクも増えてきます。

また、記録を狙うというよりも、楽しんで走るという気持ちが強くなってきました。

そのため、「無理のない強度」あるいは「適度に苦しい強度」を客観的に観るために、心拍数はとても有効です。

GPS付き時計が欲しい理由:ペースと経過ルートを知りたい

GPS付き時計が欲しい理由は、ランニングでは「距離がわかる」ことと、「ペースがわかる」ことがあります。

1km毎に表示がある大会が増えてきているものの、5kmおきにしか表示がない大会もあります。
「どのくらい走ったか」「次の給水所までどのくらいか」という目処があると、そこまで頑張ろう!とモチベーションが向上します。

また、ロゲイニングでのGPSの使い方は、「通ったルートが後からわかること」があります。
走った後の反省として、ここはこういうルートが良かった、などが判ります。
(なお、ロゲイニング中にGPSを使って場所を特定することは、殆どの大会で禁止されています)

GPS付き心拍計が欲しい理由:適切なペースで走っているか、がわかる

じゃあ、GPSと心拍計がバラバラでも良いかというと、そうでもありません。

狙ったタイムでゴールできるかどうかは、走っている時のペースと心拍数でほぼ判ります。余裕のある心拍数で予定通りのペースで走っていれば、多分ゴールできるでしょう。

予定通りのペースでも、心拍数が高ければ後半にペースダウンする可能性が高いです。

後半につぶれてしまうくらいなら、若干ペースダウンしてイーブンペースを確保する方が良いです(なかなか出来ないのですが)。

そのため、走行中に「適切な負荷で(=心拍計)、適切なペースで(=GPS計)」走っているかが判ると、とても気分が楽になるのです

ウルトラマラソンに適した、GPS付き心拍計を選ぶ

100kmの長丁場を走るウルトラマラソンでは、普通のランニング用のギアとは少し違う機能が必要になります。

ウルトラマラソン用GPS付心拍計に求めるもの その1:電池の持ちは20時間欲しい

最初に考えることは、電池の持ちです。

100kmのウルトラマラソンでは、14,5時間程度走って(歩いて)います。そのため、余裕を見て20時間程度は動いてほしいです。

フルマラソンをターゲットとしたデバイスでは、7,8時間しか電池が持たないものもありますので、要注意です。

ウルトラマラソン用GPS付心拍計に求めるもの その2:画面が切り替えられること

ウルトラマラソンで制限時刻ギリギリとなりそうな場合、気にするのは累積距離と時刻(または経過時間)、そして現在の走行ペースです。この3つから、「次の関門までの距離と余裕時間」が判り、「現在のペース」から、関門に間に合うかどうかが計算できます(でも、疲れた頭で計算できるかは怪しいですが)。

制限時刻ギリギリで走っている時は、心拍を気にすることは有りません。上限の心拍には達していないし、また心肺系よりも筋肉に疲れが来ていてペースダウンしていることがほとんどです。

これらを一度に見ようとすると、画面が小さすぎます。そのため、容易に画面が切り替え出来て、また表示内容がカスタマイズできるデバイスが必要となります。

ウルトラマラソン用GPS付心拍計に求めるもの その3:やっぱり、価格(笑)

これは、「その3」でなく「その1」かもしれません。
有名なメーカーは、良いお値段となっています。また、長時間使えるデバイスは、上級者向けということで、各メーカーでも高価格帯になっています。

GPS付心拍計は、どんな機種があるか?

大手はガーミン、日本製ではエプソン

GPS付き心拍計は、各社から発売されています。大手はガーミンです。
また、心拍計として有名なスントポラールもGPS付き心拍計を出しています。
メイドインジャパンとしては、エプソンが頑張っています。

スマホ+胸ベルトでGPS+心拍計とする方法もあるが…

最近では、スマートホンに心拍計ベルトをペアリングさせて測定することも出来ます。
ランニングの時だけではなく、ずっと身につけておき、ライフログ的に使える機器も増えてきました。

ですが、大会で、特に疲れた体でスマホを取り出して画面を見るのは無理です。ウルトラマラソン用としては、使いにくいです。

各社のGPS付心拍計

各社から発売されているGPS付心拍計を、メーカーごとに見てみます。

ガーミン:豊富な種類のデバイス

ガーミンは、ForeAthlete(フォアアスリート)シリーズとして、豊富な品ぞろえがあります。

ガーミン フォアアスリート(ForeAthlete)シリーズで、電池が20時間以上持続するデバイス
ガーミン フォアアスリート(ForeAthlete)シリーズで、電池が20時間以上持続するデバイス
項目 920XTJ
910XTJ
735XTJ
心拍計測 胸ベルト 胸ベルト 胸ベルト 内臓
電池寿命 22時間 20時間 24時間 14時間
重さ 61g 72g 40.2g
画面 カラー 白黒 カラー

ForeAthlete 920XTJは、910XTJの後継機種です。表示がカラーになり、軽くなって、電池の持ちも延びました。
ForeAthlete 910XTJは、トライアスロンを想定した機種です。そして、ガーミン初の、20時間以上電池が持続するデバイスでした。
ForeAthlete 735XTJは、胸ベルトなしで心拍が計測できます。ただし、胸ベルトなしで計測した場合には電池は14時間しか持ちません。胸ベルトで心拍を計測する場合は、24時間電池が持ちます。そして、735XTJは920XTJ/910XTJに比べて軽いのがポイントです。

ガーミンには、多数のGPS付心拍計があります。ウルトラマラソンでサブ10(10時間以内のゴール)を目指すような方には、もっと選択肢が広がります。

ガーミン フォアアスリート(ForeAthlete)シリーズで、電池が11時間以上持続するデバイス
ガーミン フォアアスリート(ForeAthlete)シリーズで、電池が11時間以上持続するデバイス
項目 630J
235J
230J
35J
電池寿命 16時間 11時間 16時間 14時間
重さ 44g 42g 41g 37.3g
心拍計測 胸ベルト 胸ベルト 胸ベルト 内臓
画面 カラー カラー カラー 白黒

ガーミンは、老舗だけあって、種類が豊富です。迷ってしまいますね。

ポラール:最高機種のV800一択

ポラールは、心拍計の老舗メーカーです。GPS付心拍計で、電池が20時間以上もつデバイスは、V800という最高機種になります。

項目 V800 2
電池寿命 GPSノーマルモード 13時間
GPS低消費電力モード 50時間
重さ 79g
心拍計測 胸ベルト
画面 白黒

V800では、通常モードで13時間駆動です。GPS低電力モードで最大50時間となります。50時間あれば大丈夫ですが低電力モードではオートラップが使えないので、少し不便です。

スント:GPS間隔を変えられるAmbit3シリーズ

スントも、ポラールと並んで心拍計で有名なメーカーです。スントのAmbit3は、電池を20時間以上持たせることができます。そして他のメーカーのデバイスと異なり、GPSの記録間隔が1,5,60秒と変えられます。それに伴って電池寿命も伸びます。

項目 AMBIT3 PEAK
AMBIT3 SPORTS
AMBIT3 RUN
電池寿命 GPS取得間隔=1秒 20時間 10時間 10時間
GPS取得間隔=5秒 30時間 15時間 15時間
GPS取得間隔=60秒 200時間 100時間 100時間
重さ 89g 80g 72g
心拍計測 胸ベルト 胸ベルト 胸ベルト
画面 白黒 白黒 白黒

GPS取得間隔が60秒だと、1キロ6分で進んでいると166m進むことになります。少し誤差が大きくなるでしょうか。できれば、取得間隔は5秒か1秒にしたいですね。そうすると、Ambit3 Peakが選択肢となってきます。

エプソン:大きく2種類

エプソンは、最近GPS付心拍計に力を入れています。使っている人も良く見かけるようになりました。

項目 SF-850
SF-810
SF-720
SF-710
SF-510
電池寿命 20時間 20時間 30時間 30時間 30時間
重さ 55g 55g 54g 59g 49g
心拍計測 内蔵 内蔵 胸ベルト 胸ベルト 胸ベルト
画面 白黒 白黒 白黒 白黒 白黒

SF-8シリーズが、胸ベルトなしに心拍数(脈拍数)が測れるタイプです。電池は20時間持ちます。
SF-7シリーズ以下は、胸ベルトが必要ですが、電池は30時間持ちます。

Globalsat社 GH-625XT

マイナーなブランドですが、Globalsat社のGH-625XTもウルトラマラソンに使えます。
(私が、今まで使っていました)

項目 GH-625XT
電池寿命 18時間
重さ 83g
心拍計測 胸ベルト
画面 白黒

ちょっと大きいのですが、しっかりと電波をとらえていました。

ウルトラマラソン向けのGPS付き心拍計は、これだ!

各社から色々なデバイスが発売されていますが、あえて選ぶとすると、これです。

No.1:ガーミン Foreathlete 735XTJ

ガーミンブランドは強いです。2016年7月に発売されたForeathlete 735XTJは腕で脈拍を測るので、胸ベルトが不要です。それに、920XTJよりも20gも軽いです。
ただ、腕での計測の場合、電池の持ちが14時間と短めです。胸ベルトを使えば、24時間まで伸びますので、言うことなしです。

No.2:ガーミン Foreathlete 920XTJ

やっぱりガーミン、沢山の人が使っている実績は何にも代えられないです。
特に、920XTJは、910XTJからのモデルチェンジで、改良が進んでいます。軽くなって、表示がカラーなのもいいですよね。ただ、胸のベルトで計測するのが、少し面倒ではあります。でも、実績がある方法なので、安心感は最高です。

No.3:エプソン SF-850

最近頑張っている、国産のエプソンの最高機種がSF-850です。腕で測る方式で手軽ですし、電池も20時間持ちます。表示が白黒ですが、数字だけを読むなら困りません。

次点:エプソン SF-810

私が購入したSF-810は、次点としました。胸ベルトが不要で20時間の電池寿命なのは満足です。2年前の機種なので、値下がりしていることもあり、入手しやすくなっています。

まとめ

ウルトラマラソン向けのGPS付心拍計をまとめました。やっぱり、ガーミンが強く、国産のエプソンが頑張っている、という感じです。

私は、国産のエプソンで、発売から日数が経過してお手頃価格となったSF-810Bを買いました。
お気に入りの時計が見つかるといいですね。

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