鯖街道ウルトラマラソン レポート その4

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鯖街道ウルトラマラソン レポート その1
鯖街道ウルトラマラソン レポート その2
鯖街道ウルトラマラソン レポート その3
の続き。やっと、ゴール!

●大見エイド 13時48分
道の曲がり角に、大見エイドがあった。味噌汁やメロンがあり、ありがたく頂く。次の杉峠エイドまで4.8km、ゴールまで24km。ほぼハーフマラソンの距離だ。雨も上がり、何とかなりそう。でも、初ウルトラの四万十川のときより疲れているような気がする。それが肉体的な疲れなのか、気持ち的に疲れているのか、よく判らない。
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この先も舗装道かと思っていたが、だんだんと山道になって、ダートになった。そして登り。もう走れません。ミスコースが怖いので、先行者が見える範囲でストーカーをさせてもらう。仲良く走っていた男女のペアの方、驚かせていたらごめんなさい。

周りは杉の木が多い。そういえば、「北山杉」というのもあったなあ。スギ花粉の季節でなくてよかった、なんてことを考えながら、淡々と走る、もとい歩く。緩やかな道でも、足場が悪く、ほとんど走れない。
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こんな道でも、車とすれ違ったのはびっくり。どこに行くのだろう??

●杉峠エイド 14時49分

これでもか、と続く石ころダートの登り道の先に、手を振っている人が居た。やっと杉峠エイドに到着。もう、トップはゴールしているしている頃だろうな。
名物の豆腐でできたそうめんを頂く。今年は震災の影響で、入手できない可能性もあったとのこと。スタッフの皆さん、ありがとうございます。折角なのでお代わりも頂く。 この先はずっと下りで楽、のはずだが、みんな口をそろえて、「くだりは大変ですよ」と。足が疲れているので、まあ、そうだろな、と軽く考えていたが、舗装道だし、国道だし、大したことはないんじゃあないかなと考えていた。甘かった。
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エイドから少し進むと、京都市外がうっすらと見えた。ああ、ついに京都まで来たな、と少し感慨にふける。ついでに、靴の紐をしっかりと締めなおす。下りで靴が緩いと、爪がやられてしまうからだ。
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花背峠で国道に合流する。え?これが国道?というくらい急な下りで、両膝が痛くて走れない。四万十川ウルトラマラソンのときも中盤の下り坂は歩いたが、あの時は意図して歩いた。でも、今回は、本当に走れない。情けなくなったが、仕方が無い。既に峠を3つ越えて、50km近く走ってきたはず。でも、これほど膝に来るとは、思っていなかった。

だましだまし走ったり歩いたりしている。鞍馬のエイドまで7km弱だが、行けども行けども届かない感じ。途中のバス停のルート図を見ながら、「鞍馬までバス停が何個か?」などと考えながら歩く。鞍馬の足きりが16時だったよなあ、間に合うかなあ、と思いつつも、足が動かない。途中の私設エイド(ありがとう!)で小休止するも、足きりが気になって早々に切り上げた。

が、持っていた予定ラップ表を見直すと、鞍馬の足きりが16時10分であることに気づいた。たった10分だが、とても貴重な10分。ちょっと気持ちが楽になった。

左手に鞍馬温泉が見えてきて、やっと観光地「鞍馬」に入ってきたことが判った。でも、エイドはもう少し先。緩やかな傾斜になった舗装道を、ゆっくり走っていった。

右手に火祭りで有名な鞍馬神社が見えた。写真を撮っていると、「エイドです!」との声が。見ると、待望の鞍馬エイドが有った。
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●鞍馬エイド 15時44分

雲の間からは晴れ間も見える。グレープフルーツがあった。「間違えて高いものを買ってしまったので、たくさん食べて」とのありがたい声に、ほぼ丸ごと1個分を頂く。鎮痛剤も借りてタイツの上からスプレーした。「あと12キロ、目一杯楽しんでね」といわれた。ああ、そうだ。楽しいから走っているんだ、と改めて思う。走れる楽しみを感じながら、そして皆のお陰で走れていることに感謝しながら、先を急ぐ。
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鞍馬からは、舗装道の細い道が続く。交通量もやや多め。道路の左側を注意しながら走る。緩い下りなので、何とか走れる。やっぱり、気持ち(モチベーション)だよなあ、と改めて感じる。

貴船口、二の瀬と過ぎ、新興住宅地になってきた。このあたりは、もう十分通勤圏なのだろう。係員が、「右に寄ってください」と声を掛けてくれる。信号を渡り右折をすると、市原のエイドだった。

●市原エイド 16時11分

市原のエイドは、元気な子供たちがメイン。こんな遅いランナーまでニコニコしながら対応してくれて、とても嬉しい。水を頭からかけてもらい、冷たい水を飲む。クラッカーも頂いた。あと、10kmを切った。
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さて、走るぞ!と思うが、いきなりの登りに歩いてしまう。うーん、気持ちが負けているなあ。
小さい峠を上りきった後は、ゆっくり走る。晴れて暑くなった。ゆっくりゆっくり、走る。赤信号で止まるのも久しぶり。もう、京都なんだなあ。

●西加茂橋エイド 16時51分

河原に下りて、橋の下に西加茂橋エイドがあった。これが最終のエイド。殆どのエイドにあった、きゅうりと塩昆布を頂く。とっても美味しい。ずっと食べ続けていた塩昆布も、これで終わりになると思うと少し寂しいが、あとはゴールを目指すだけ。
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河原では、散歩やランをしている人とすれ違う。何とか走っているが、たまに路面が石畳になるとつい歩いてしまう。あと5kmほどのはずだが、それが遠い。いくつもの橋をくぐる。座って寛いでいる人、楽器を演奏している人、いろいろ。皆表情が優しいのは晴れたためなのかな。既にゴールして戻る人とすれ違い、がんばってと声を掛けてくれる。ああ、本当にもう少しで終わりだ。

左岸から右岸に移る。橋の上からは大文字山などの東山の緑がきれいに見える。疲れもあるが、終わりたくないのもあり、ゆっくりゆっくり進む。橋を下って「あと900m」と声を掛けられた。気持ちよい速度で走る。多分、笑顔になっていたのだろうなあ。
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●ゴール!!(出町) 17時28分
橋をくぐると、ゴールが見えた。名前と県名がコールされ、無事にゴールイン。予定より20分近く遅くなったが、とても楽しい一日を過ごすことができた。

タイムを書いた紙をもらい、小浜で預けた荷物を受け取る。参加賞のアノラックとスポドリ、トン汁をもらって、ブルーシートに腰を下ろした。トン汁、熱い!! でも美味しかった。
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6時少し前に最終ランナーが無事にゴールイン。日は傾いたが夕暮れには早く、そして周りの笑顔がとても素敵だった。
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●大会が終わって
近くのゲストハウスの個室を予約してあった。移動して、落ち着く。部屋を一人で貸切なので、荷物もたっぷり広げられて助かった。
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もらったお風呂券で銭湯へ。牛乳が売り切れていたのは残念だった。京都大学が近く、学生も多い。夕食は学生向けと思われる定食屋へ。たっぷり量のあるレバニラ炒め定食を食べた。よく食べた一日だった。
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翌日は残念ながら雨。観光しようかと思ったが諦めて、1日1本の貴重な「特急しなの」で、長野経由で帰宅。ああ、楽しかった。 12時間近く激しい運動をして、体重が増えているのはウルトラマラソンを十分満喫した証拠でしょう。


前半は雨で厳しかったが、公式や私設のエイドの方々、鯖街道の歴史と風景、新緑のすばらしい景色に支えられて走りきることができた。雨上がりで日が差してきた京都市街と東山の景色は、ゴールをたたえるようにとても気持ちがよかった。

鯖街道ウルトラマラソンはすばらしい大会でした。また、機会があれば参加したいと思います。
ありがとうございました。


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