山口100萩往還マラニック大会 旅行記 その4 ~萩往還道 往路~

5月3日から4日かけて行われた「山口100萩往還マラニック大会」。その走行記です。
山口市の瑠璃光寺をスタートして、防府市を往復した後に萩市に向かいます。

今までの記事は、こちらです。

山口100萩往還マラニック大会 旅行記 その1 ~前日編~ 先週、山口100萩往還マラニック大会の140kmの部に出場しました。 千葉県からは、旅行とマラニックが楽しめる、一挙両得の大会です。 旅行記は、前日からスタートです。
5月3日、ついに山口100萩往還マラニック大会の140kmの大会当日です。スタートは午後6時。たっぷり時間がありました。
山口100萩往還マラニックの140kmの部は、山口市の瑠璃光寺をスタートした後に、まず防府市を往復する約50kmを走ります。

山口市福祉センターを出発、萩往還道の入り口へ(1時12分;計画より21分遅れ)

防府市を往復して、山口市福祉センターで休憩と補給をした後は、いよいよ萩往還に入る。

スタートした瑠璃光寺への道を左手に見ながら、舗装路を登っていく。すでに50km弱を走っているので、ペースは遅い。ほとんど歩きで、たまに走りを混ぜながら、ポールを使って登る。

ダムまで上ると平坦になるので、少しは走れるようになる。集団になるが、道路状況がよくわからないので、前には出ない。

ここで、前からくる人とすれ違う。後から考えると、250kmの部のトップランナーだった。

萩往還道は、石畳からスタート(1時51分;計画より16分遅れ)

舗装道路と分かれてしばらくして、萩往還の入口になった。いきなり石畳。ポールが石で滑るかと思ったが、問題なし。急なジグザグ道を、ゆっくり歩いて登っていく。

周りは真っ暗。先行する人のライトを追っていく。時間の感覚がわからず、ひたすら歩くだけ。

どのくらい歩いただろうか。舗装道を一度横断して、更に登っていく。

最高地点の板堂峠に到着(2時26分;計画より18分遅れ)

2回めの舗装道の横断のあとは、程なく板堂峠となった。道中で最高標高地点(545m)。ここには更にに登る木の階段があるが、それは間違いだと説明会で話していた。

急な木の階段を下り、舗装道に出た。ここから先は、ロードをひたすら下る。

延々続くロード

2車線の道だが、真っ暗で、ヘッドライトだけが頼り。基本は道の右側を走るが、歩道があるところは歩道を進む。確か、道は緩やかな下りのはずだが、よくわからない。暗くて距離感がつかめず、走っても走っても進んでいない感覚になる。

お腹が空いたのでチョコレート羊羹を一つ食べていたら、4,5人に抜かれた。でも、抜かれたほうが道が判って好都合だ。

一旦舗装道からそれて、再び舗装道に入る。このあたりで、何人かの250kmのランナーとすれ違った。

佐々並エイドで、思いがけなくおにぎりをいただく(3時37分;計画より18分遅れ)

再び主要道からそれて少し行くと、明るい場所があった。佐々並のエイド。往路ではエイドがないと思っていたので、びっくり。おにぎりを頂いた。

佐々並からは、国道をショートカットする山越えになるはず。確か地図では左、と思っていたが、先に出発したランナーは右に進んでいく。
エイドでコースアウトするはずはないと思い右に進むと、しばらくして白線が右に向かって山道に伸びている。正しい道であることを確認できてほっとした。

峠を越えて、あぜ道のような感じの道を進む。先行するランナーに追いつかないようにしていたが、「どうぞ」と言われて先行する。幸い、ずっと先にもランナーが居る。ミスコースはしないだろう、ということで先に出た。

左手の上の方に、点々と明かりが見える。たぶんランナーだろう。どうやって行くのかなあと思ったら、ほんの少しの急な登りを通って、国道の舗装路に合流した。

一升谷への入り口を間違えないように、進む

第3の峠となる、釿ノ切峠(ちょうのぎり)を通過。ここからしばらくして右に分かれて一升谷にはいるはず。ミスコースしないように、注意して進む。

車で下見したときには、峠と一升谷の入口の間はそれ程遠くなかったと思ったが、歩き走りではかなり長く感じた。後から地図を見たら、1キロ以上離れていた。
(すべての行程で、リュックに地図を入れていた。が、結局見ることはなかった)

夜中の山中でのボランティアエイドに感謝

無事に一升谷の入口を見つけた。ちょっと登った後は、急激な下り。石畳で滑りそうなので、注意しながら歩く。

下ったところに、お茶をふるまっているエイドがあった。一升谷を、ここまで車で上がってきたのだろうか。ありがとう、と思いながら、熱いお茶を頂いた。

ここから先は、緩やかな下り。ポールを使って力を分散しながら、ゆっくり下っていく。だんだんと周りが明るくなってくる。

ピッチを確保しながら、下っていく。ほぼまっすぐな道を進み、国道の下をくぐって突き当りを右に曲がると、明木のエイドだ。

明木エイドでちょっと休憩(5時14分;計画より21分遅れ)

おまんじゅうとお茶を頂く。トイレも借りた。時間を見ると、まだ予定より遅れている。でも、萩往還の入口と同じく20分遅れなので、この区間は計画通りに来ていることになる。

ここから先は、しばらく平坦な道のはず。走ることはできているし、この先は全部キロ10分以上で考えていたので、回復できるだろう。

夜が明けたので、気持ちもポジティブになる。もう一つ峠があるので、トレッキングポールはそのままにして出発した。

萩への最後の峠を越える

川沿いの道を進む。登りは歩くが、無理をしない。しばらくして、旧道のトンネルの手前を右に入って最後の峠。ここが意外と急で、ポールを使いながら登っていく。

下りも急だが、距離はそれほどない。道の駅の脇を通り過ぎて再び歩道を走って、また旧道に戻る。舗装されている下り道なので、走りやすい。

旧村田蒲鉾店を通過(6時7分;計画より8分遅れ)

集落に降りてきてしばらく走ると、旧村田蒲鉾店。ここは、エイドの開設時間が8時からなので、まだ何もない。

再び国道へ合流して、橋を渡って左折すると、萩駅だ。

萩市街地に入った

ここから先は、車で下見をした道に沿って行けばよい。ミスコースの心配もなくなったし、しばらくは平坦なので、立ち止まってトレッキングポールとヘッドライトをザックに収納した。

晴天の萩の朝は気持ちいい。走れていることに感謝をしながら進む。

山口を出て初めてのコンビニ「ポプラ」で休憩

道沿いに進むと、久しぶりのコンビニ「ポプラ」が道路の反対側に現れた。説明会では「ここで朝食をしてリフレッシュを」と言っていたので、休憩することとした。

サンドイッチとカフェオレを買って、日陰を探して休む。朝の陽ざしが強く、熱くなりそうな予感。

サンドイッチを全部食べて、再びお店へ。コーラ300mlを買って、半分飲んで半分は持って出発。

天気雨も、めぐみの雨

玉江駅前を右折して橋を渡った後の萩城址のあたりから、小雨が降ってきた。青空なのに変な天気、と思ったが、体を冷やしてくれる天然のシャワーに感謝する。

玉江駅からは、A250kmのランナーと前後する。すでに2晩の徹夜のはずだが、何食わぬ顔して走っているのがすごい。

ここで、群馬の友達にもお会いできた。「最後まで楽しみましょう!」との声をもらった。

にわか雨のおかげで、菊が浜に出るときれいな虹がかかっていた。

第3チェックポイントの浜崎緑地公園までは、もうすぐ。

第3チェックポイント、浜崎緑地公園に到着(7時4分;計画より2分遅れ)

浜崎緑地公園では、初めて自分でチェックシートにパンチをした。ぐっと押して、シートに穴が開くことを確認。さあ、虎ヶ崎を目指して出発。

虎ヶ崎までは車で走っても結構距離があったので、無理せずに歩いたり走ったりしながら進む。太陽が昇り、暑くなってきた。この区間は歩道が狭いので、2車線の国道の左側の歩道を進む。虎ヶ崎からの帰り道は反対側の歩道を通る。

意外と遠い虎ヶ崎(笠山入口)

道が何回も曲がっていて、「次の曲がり角を過ぎると、虎ヶ崎への左折信号があるかな」と思いながら、そしてその期待に裏切られながら、とにかく前進する。国道なので、交通量も多い。
すでに90km近く進んでいるので、ずっと走り続けるのは難しいが、それでも歩きの区間をなるべく少なくするようにして進む。

やっと虎ヶ崎への入口、「笠山入り口」の信号に着いた。ここから少し平坦な道を進んだ後は、登り。

登りは大変だが、堂々と?歩くことができる。ポールは背中にしまったが、それほどの距離でないので、問題ないだろう。

笠山への道と、虎ヶ崎への道の分岐点にも、しっかりと白線が引いてある。分岐点を左に折れて少し下った後は、海岸線を走る。

遠くに島々を眺めながら、のんびりと進む。

虎ヶ崎に到着(8時19分;計画より14分早い)

駐車場が見えてくると、虎ヶ崎。第4チェックポイントであり、そしてカレーのエイドでもある。

ここが萩往還の一番遠い地点だ。瀬戸内海の防府から、日本海の虎ヶ崎まで、無事に到達できた。

到着時刻を自分で記入して、チェックシートにパンチ。予定より15分くらい早い。
萩の市内もキロ10分半で計画したが、実際には歩きと走りでキロ8分くらいにはなっていたのだろう。そして、まだ走れている。

だいぶ安心して、虎ヶ崎名物のカレーの列に向かった

帰路に続きます。

長くなってきたので、次の「帰路」編に続きます。

5月3日から4日かけて行われた「山口100萩往還マラニック大会」。その走行記です。 スタートしてから、萩の北端、虎ヶ崎まで到着するまでを書きました。以前の記事は、こちら。
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