令和になって初めての大会として、「備中高梁歴史街道マラニック」と、引き続き翌日に開催される「吹屋~宇治ふれあいマラニック」に参加しました。
これらは、岡山県高梁市で開催される大会です。
初日のウルトラマラニックのスタートは高梁市の中心部、ゴールは「重要伝統建造物保存地区」である備中吹屋になります。
二日目のふれあいマラニックは、吹屋から宇治に向かうマラニックです。
1日目:ウルトラマラニック
今回のウェアは、Tシャツにランパンです。68kmと長距離なのでタイツを履こうかと思ったのですが、暑くなりそうだったので止めました。山がちなので、夕方冷えることも考えて、Tシャツの下にはミレーのドライナミックメッシュを着ました。(が、心配無用なくらい、暑かった…)
スタートまで
前日に倉敷に泊まって、始発電車で備中高梁に向かいます。
30分電車に揺られると、ぐっと山が迫ってきました。
川を渡った先が会場の高梁市体育館です。
着いたのは30分前。もうすでにたくさんの人が集まっていました。
(右手が体育館です)
荷物を預けて準備すると、既に開会式が始まっていました。
その後は、ウォームアップ。山西哲郎先生の指導なので、2人組でストレッチします。
スタート後は、高梁市街をぐるっと
予定の7時を少し過ぎて、スタート。最初は先導が付きます。
まずは高梁市街をぐるっと回ります。
路地を抜けたり、踏切で止まったりしながら進みます。これがマラニック。
昔の街並みを抜けていきます。
スタート地点に戻ってくると、最初の給水があります。
高梁川・成羽川に沿って
しばらくは、歩道に沿って進みます。すでにだいぶ暑いです。
神楽のまち、成羽
10kmを過ぎて、成羽町に入ります。備中神楽の発祥の地で、道の両側には神楽の人形がずらっと並んでいました。
街を抜けると、2番目の「成美エイド」です。13.5km地点です。
エイドの後にちょっとした登りがあります。隣のランナーとおしゃべりしながら、進みます。
町の入口の橋には、立派な人形もありました。
ゆったりした川沿いを進みます。だいぶ暑くなってきました。日影が嬉しいです。
エイドには、おいしいものが
次のエイド「川上町エイド」(18km地点)は、水と緑の里ふるさとプラザにありました。
ここは、沢山の食べ物がありました。遠慮しません(笑)
エイドを過ぎると、橋を渡って成羽川の左岸に移ります。
しばらくすると、赤いつり橋の残骸がありました。昨年の豪雨で流されて、そのままになっていたようです。
クライミングの聖地?
マラニックのコースも、豪雨により大幅に変更になったと聞いています。自然の凄さを改めて感じました。
その先は、クライマーの拠点のようで、人口の壁や、岩壁を登っている人がいました!
旧トロッコ軌道を進む
ここからは、旧トロッコの軌道跡を進みます。
豪雨で崩れたところが、まだ残っていました。
沢山食べて、備中町エイド
橋を渡ると、備中町エイド(24km地点)です。
ここで、コースが分かれます。ショートコースは川沿いを進みますが、ロングコースは坂を上ります。
途中にはこんな張り紙もありました。ありがとうございます!
登ってきました。ピンクテープがコースの目印です。
布賀では、牛乳を頂く
ほぼ登り切って、布賀のエイドです。31km地点です。
ここでは、牛乳を頂きました。美味しかったので、お代わりを頂きました。「おなか、大丈夫?」と心配していただきましたが、何ともありませんでした。
少し上って、下ります。
対岸が見えます。あちらが夫婦岩側。54km地点です。いったん下って、また上るのです…
ダムが見えます。以前はあのダムを渡って、対岸のトロッコ道を行ったこともあるようですが、今は崩れてダメのようです。
しばらく、一緒になった方と話しながら進みました。岡山の玉野からいらした方だそうです。「同じ岡山県でも、全然違う」「奥様の親族のご出身がこのあたり」など、いろいろ教えていただきました。
きびなごの天ぷら!
橋を渡ると、沈下橋の手前のエイドです。35㎞地点です。
なんと、ここではきびなごの天ぷらを揚げていただいていました!
塩味が利いていて、とても美味しい! ずっとここに居ようか、とも思いました(笑)
すぐに、沈下橋を渡ります。
川の水が冷たくて気持ちいい! すでに気温は30度近くあったかもしれません。
(高梁市はこの日は31度まで上がって、日本最高気温だったようです)
田原エイドで、美味しいごはん
田原エイドは39km地点。ここでは、いろいろ頂きました。
五目御飯や、タケノコの煮物、ほかにもいろいろ。お腹がいっぱいになります。
そして、イノシシ汁も頂きました!
イノシシの肉は、しっかりしたお肉でした。おいしくいただきました。
折り返しを目指して
折り返し地点の観音滝エイドに向かいます。
折り返すと、向こうに見える橋まで一気登りになります。
そして、折り返し地点までは、左の旧道をすすみます。帰りは右のトンネルを戻ってきます。
折り返し、観音滝エイド
観音滝エイド(43km)でも、いろいろ頂きます。
ここでも、いのしし汁を頂きました。
今回はランニングキャップではなく、ターバンで参加しています。
余りに暑いので、エイドではターバンを濡らして顔や腕を拭いたりしたのち、再びかぶりなおします。
少しの間ですが、ひんやりとします。
先程の急坂の途中には、ポッキンアイスと冷やしたキュウリのエイドが!助かりました。
登りが続く
ここからは、ずっと登りです。とぼとぼと歩いていきます。
布寄直売場エイド(52km)を過ぎて夫婦岩に向かう途中のお店でも、応援していただきました。
夫婦岩の眺めとぜんざいエイド
夫婦岩からは、こどもの水鉄砲の歓迎をうけます。これが気持ちいい!
そして、夫婦岩では、向こうがくっきり見えます。ちょっと前は、あちらの山に居たのですね。
ここでは、美味しいぜんざいと、えーと、なんだっけ?山菜です。名前を忘れました。皮をむいて食べると、美味しかったです。
棚田がありました。田植えしたばかりですね。忙しい時に大会を開いていただいて、ありがとうございます。
宇治まで来ました
宇治エイド(62km)では、冷製スープやスイーツを頂きました!暑い中、生き返る感じです。
この先は、緩く登っていきます。ここで一緒になった方は、ゴールデンウィークに伊勢神宮から熊野古道まで歩いたそうです。すごい!
65kmの下谷下エイドでは、沈下橋エイドにあったきびなごを頂きます。
吹屋地区に入ってきた
やっと、吹屋まで来ました。でも、ゴールはまだ先です。
「吹屋往来 とと道」の看板がありました。
以前、吹屋が繁栄を極めたころ、瀬戸内海から魚を運ぶ道だったそうです。
京都にも、小浜から魚を運ぶ「鯖街道」がありました。吹屋も、京都と同じくらい、繁栄していたのかもしれません。
コースのあちこちには、自生しているフジがありました。 藤棚は良くありますが、自生しているのは初めて見ました。
ベンガラのまち、吹屋
吹屋の街並みまできました。弁柄(ベンガラ)の色に染まった街並みです。
ゴールが見えてきました。でも、登りです(笑)
なんとか、日暮れまでにゴールできました!
おふろ、夕食、そして備中神楽
荷物を自分でピックアップして(自分でピックアップするので、タグなどはつけません)、お風呂に入ります。
その後は、夕食。美味しくいただきました。
6時50分からは、備中神楽がありました。小学生くらいの子供が演じているのですが、これがすごい! これだけ見に来る価値もあります!
この日は、特別に、吹屋の町のライトアップをしていただいていたということで、ちょっと見学。
今日は4人の相部屋で、ゆっくりお休みです。
2日目:ふれあいマラニック
翌日は、「ふれあいマラニック22㎞」の部に参加です。
美味しい朝食で準備万端
6時半から朝食を頂きます。おいしいもの沢山。ごはんもしっかりお代わりしました。
ゆっくりスタート
集合して、体操した後は、いくつかのグループに分かれて進みます。私は、22kmの部の一番後ろのグループにしました。
スタートして最初に向かったのは、吹屋の神社です。
ここは、吹屋の鉱山を反映させた岩崎弥太郎が建てたということで、スリーダイヤの模様がありました。
街並みがきれいに見えました。
みなで、吹屋の街並みを下っていきます。
観光その1 ベンガラ館
ベンガラ館に着きました。ここは、ベンガラの工場です。
観光その2 笹畝坑道
次は、笹畝坑道です。
細い坑道を進むと、広い場所がありました。ここで発掘していたようです。
観光その3? 金精神社
次は、金精神社。「一度は訪れたほうが…」というアドバイスで、急な階段を上りました。
観光その4 広兼邸
次は、広兼邸です。
ここは、鉱山で富を築いた広兼氏の邸宅だそうです。
この先の私設エイドでおいしいものを頂いたあとは、12kmと8kmコースのゴールとなる「たかうね桜公園」へ。
たかうね桜公園で休憩
ここでは、さくらもちを頂きました。疲れていたのでここでバスに乗って帰ろうか、とも思いましたが、「宇治のエイドにアイスクリームがある!」という噂を聞き、進むことにします。
宇治の美味しいエイド!
一気に下って、宇治のエイドに向かいます。
ブドウ(「ピオーネ」)のアイスクリーム!
ピオーネは、この地区で栽培されているブドウです。おいしかったです。
エイドを後にして、ゴールに向かいます。
ゴールして、お昼ご飯
この後は、ほぼ歩きとなりました。数人で一緒にゴールしたあとは、風呂に入ってお昼ご飯を頂きます。
お昼ご飯も参加費に含まれています
お昼は、昨日同室だった愛媛から参加された方とおしゃべりながら。この方は、立正大学にも関係があり、山西先生のつながりに改めて感心しました。
バスで、あっという間に備中高梁駅へ
午後3時に、ラフォーレ吹屋のバスで備中高梁駅まで送っていただきました。途中で脱輪していた車を、皆で持ち上げて戻すなど、ちょっとしたハプニングもありましたが、無事に予定通りに到着。
特急やくもでギリギリ自由席に座ることができ、岡山からも新幹線自由席で帰ってきました。
おしまい。