パーツメーカで有名なサトー社長の著。日本航空に就職して、縁故で入社した著者。「創業者よりもそれを継続する社長の方が大変」と言うことを実感し、それでも「まずは変化」を起こすことにより同社を成功に導いた。そのための「肝」が、「三行提報」である。これは全社員が127文字で毎日社長に報告する仕組みである。
トップは現場を知る必要があるが、残念ながら始終現場に居ることは難しい。そのため、現場からの報告を毎日目を通し、必要なアクション(変化)を行い、そのリアクションを見て次の変化につなげていく。このサイクルを繰り返すことにより、だんだんと会社はよくなり、他社との違いも出てくる。
本書には、具体的な変化がいくつも記載してある。たとえは、「お疲れ様です」ではなく「こんにちは」にするとか、「交流手当」を設けるとか、ユニークなものも多い。また、「縁故入社を特に推奨するが、入社後は公平に処遇する」などはなるほどとうなずける。
若干自慢話とも取れなくは無いが、素直に読めば得るものががあるはずだ。
たった三行で会社は変わる―変化と行動の経営 | |
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