ビジネスプロデューサとは、新しい価値観をもって事業を創り出す人々を指す。
本書は、著者が2003年に多摩大学で開いた「ビジネスプロデューサ講座」を基にしている。同講座では13人の現役ビジネスプロデューサが講演し、ビジネスプロデューサの心得を話したようだ。
「50の方法」というタイトル通り、ビジネスプロデューサになりたい人が心がけることを50個列挙している。以下、気づいた点から。解釈に私のフィルタが入っていますので、原文どおりではありません。
- 「知識」より「センス」を磨け。優れたものに触れて感覚を磨き、他人より半歩先んじる。
- 協調性と競争性を持つチームを編成せよ。事業の実現は一人では絶対無理。自分の企画を信じてくれる「信者」を集める中で、チームマインドがありかつ同質に陥らない人選が必要。
- 運を呼び込む。ただし、そのためには綿密な計画(仮説)が必要である。
- 「切る」ことも役割のひとつ。チームの役割にはまらない人、モチベーションを下げる人などは「切る」。どう考えても結果がうまく出そうにないときは、プロジェクト自身を「切る」。
ビジネスプロデューサは、事業のアイデアを見つけ、それを裏付けて説得し、実現のためにチームを作って立ち上げる。アイデアマンでありコーディネータでありエバンジェリストでありネゴシエータである。多様なスキルが必要になるが、それが面白い。
本書は重複した内容があるなどやや冗長だが、いくつかの「気づき」もあった。
企画力!~ビジネス・プロデューサーになる50の方法 (講談社現代新書) | |
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