結果を出す議論を行うためには「見える化」がとても重要である。単なるホワイトボードの書き方、といってしまえばそれまでだが、常に参加者の注目を集めるホワイトボードにどのように記すかによって、会議の成否が決まるといっても大げさではない。
本書は必要な道具(付箋、太い筆記具など)の列挙から板書の仕方(アンダーラインの引き方、レイアウトの方法など)を具体的に、かつ豊富に例示している。
議論の進行とグラフィッカー(板書を行う人)の頭の中と、ホワイトボードに書いてある内容の3セットで、擬似会議を進行させている章も面白い。実際に「うまく板書ができる人は、こんなことを考えているんだ」というのが非常に参考になる。
議論をするためには、
参加者のモチベーションを高め、
それを要約しながら
視覚に訴える形に重点を抽出してまとめる
必要がある。そして、進行者を含む参加者は、今日の議題と結果を常に頭において議論を行う必要があるはずだ。
豊富なホワイトボードや模造紙、フリップチャートの書き方例を見るだけでも価値はあると思う。
ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ) | |
![]() | 堀 公俊 加藤 彰 おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() Amazonで詳しく見るby G-Tools |
コメントする