2007年9月アーカイブ

原題はHow to grow when markets don't。「ザ・プロフィット」を書いたスラウォツキーの著である。利益モデルを23パターンに分類した同書は、目新しさは無かったものの、MECE的な確認には便利だった(今はもっとパターンを増やして考える必要があるだろう)。

本書では、「成熟した製品は、それ自体の改良では大きく儲ける事が出来ない。そのため、著者は2つの手段を講じるべき」、と説く。

結果を出す議論を行うためには「見える化」がとても重要である。単なるホワイトボードの書き方、といってしまえばそれまでだが、常に参加者の注目を集めるホワイトボードにどのように記すかによって、会議の成否が決まるといっても大げさではない。
本書は必要な道具(付箋、太い筆記具など)の列挙から板書の仕方(アンダーラインの引き方、レイアウトの方法など)を具体的に、かつ豊富に例示している。
議論の進行とグラフィッカー(板書を行う人)の頭の中と、ホワイトボードに書いてある内容の3セットで、擬似会議を進行させている章も面白い。実際に「うまく板書ができる人は、こんなことを考えているんだ」というのが非常に参考になる。

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