船井総研の社長である著者が、自らの経験を元に優秀な仕事人になるための方法を記した本。以下、箇条書きに気づいた点を記す。
- 素頭とは、場の雰囲気が読め、即行力があり、即答力があること。
- 脳には、蓄える脳と変換する脳がある。「勉強ができる」のは蓄える脳であるが、変換する脳があって初めて仕事ができる。
- 上司は部下に教育はしないが、共に育つ。
- モチベーションを向上させるためには、以下の状態にする必要がある。
- 全員が自らの役割を熟知している。
- 自分の成果が会社に役立っていると実感できる。
- 自らが成長している実感がある。
- 上下左右のコミュニケーションが良い。
- 自分は正当に評価されていると実感している
- 全員が自らの役割を熟知している。
- 戦力を上げるのではなく、戦意を上げる。
- 「やりたいこと」「やるべきこと」「やれること」が合わさった仕事が、集中でき、かつもっとも成果が上がる仕事である。
- 短所を克服するのではなく、長所を伸ばすことに努める。
- 人間性の向上がコンサルティング能力を高め、ひいては業績向上をもたらす。人間性は以下の8つに代表される。
- 躾、マナー
- 人柄感
- プラス指向、勉強好き、素直
- ネアカ
- 意地悪をしない
- 愚痴を言わない
- 約束を守る
- 個人と企業人の人格を使い分けられる
- 人間性は経験によってのみ向上する
- 3年間をめちゃくちゃがんばると、仕事の筋肉が付く。
- (欧米企業に対し)日本企業は、戦力ではなく「和力」を高めるべき。和力は、徳力+恵力+交際力+連帯力である。give and takeではなく、give and be given である。
著者の経験に裏打ちされた本。読みやすいのであっという間に読めた。具体例が実名で出てきているので、「そこまで書いて大丈夫なの?」という余計な心配もしてしまった。生々しく共感できるが、反面あまり体系立っておらず、「これで大丈夫なの(これだけで1億円プレーヤーになれるの)?」と思ってしまった。
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