(目次から、抜粋)
京様式経営とは;
個性的な経営者
オープンな企業取引
モジュール&インタフェース
独立心・独創性・向上心
批判精神(クリティカルシンキング)が物まねを拒否
なぜ京都なのか?
ハイテクと伝統
アンチ東京、誇り
「あいまい性」がある
新経営への応用
元請と下請の関係は、時系列的に1:1から、1:N、N:N、N:1となる。
京様式企業は、N:1の世界で「下請」として製品展開している。
第1章では、オープン化および水平型のモデルを一般論として述べている。著者の主張は、2章および3章に集約されている。
京都の特徴は、ビジネス面で語られることは少なかったかもしれないが、社会学的にはあちこちで触れられている。また、オープンアーキテクチャ、およびそれを利用する為の外部ネットワークについても、あちこちで論じられている。本書は、それらを結びつけた点が新鮮である。
京様式経営の例として、ニチコン、MKタクシー、京セラ、堀場製作所等を挙げている。こちらも、もう少し知られていない企業を含めると面白かったと思う。
余談だが、目次を読めば著者の主張がおおよそ理解できた。非常に良いことである。目次がキャッチになっており、言いたいことは本文を読まないとわからない本が多くなってきている一方、本書のような構成の場合、理解したい内容から読むことができ、時間を有効に使える。
京様式経営 モジュール化戦略―「ネットワーク外部性」活用の革新モデル 末松 千尋
日本経済新聞社 2002-08
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