絶妙な「仮説力」をつける技術 馬場 了著

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発想型の仮説立案ステップの解説書。手順とtipsが記載されている。仮説検証後の広がりを持たせるために「2軸で4つの仮説を作れ」はユニーク。
B2C用を想定しているが、B2Bでも応用が可能だ。但し、顧客の業務フローや困りごとを想定する必要があるが。
以下、気づいた点を列挙。

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  • シーズ誘導型価値変化とニーズ誘導型価値変化がある。シーズ誘導型は技術進歩などによる価値変化、ニーズ誘導型はライフスタイルの変化による価値変化である。中小企業は投資が少なくて済むためニーズ誘導型の方が有利。
  • 分析型仮説と発想型仮説がある。分析型はロジカルで演繹的だが仮説が陳腐化する危険性あり。発想型は直感(直観?)を使いながら帰納的+演繹的を言ったり期待する。自分の感性を信じて仮説を立てる。
  • 発想型の仮説立案ステップは、以下の6ステップで構成される。
    1. Step1 課題と対象者プロフィール(セグメント)選定。B2Cなら、電車の乗客を観察すると良い。
    2. Step2 願望発想。対象者が課題に対して、「?があればいいな」と言う願望を抱く内容を列挙する。
    3. Step3 真の願望発想。上で挙がった願望に対して、「なぜそうなのか」「そのこころは」と追求する。
    4. Step4 潜在ニーズ発想。同じ気持ちの真の願望をグルーピングする。
    5. Step5 仮説構成。 潜在ニーズから4つの仮説を構成する。
    6. (break) 「ヒト(ニーズ再確認)」、「モノ(実現性)」、「バ(販売チャネル)」の3つの断面で仮説を検証する。
    7. Step6 仮説の機能とありがたみを検証する

  • ポストイット、クリップ付きボード、フェルトペン、タイマーを道具とすると良い。
  • 仮説発想のロケーションを決めると良い。例えば、新幹線のグリーン車の中など。書斎なら、椅子や照明、音響にこだわるのも良い。ノイズキャンセルヘッドホンは集中できるためお勧め。
  • 仮説検証にはバーチャルカタログを書いてみると良い。


    絶妙な「仮説力」をつける技術
    絶妙な「仮説力」をつける技術馬場 了

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    このページは、thikが2008年7月10日 23:41に書いたブログ記事です。

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