コールドリーディングの第一人者(?)の著者が、コールドリーディングの原理とその手口を説明している。
コールドリーディングとは、何も前提が無い状態から相手の情報を読み取る技術である。自身が情報を提供していると思わせずに情報を入手することにより、あたかも相手のことを知っている(見通している)ようにみせてしまう。これにより、相手が自分を全面的に信頼するようになる。
コールドリーディングが成り立つためには、「セレクティブメモリ」(良いことだけを覚えている)、「アンビバレンツ」(誰でも二面性を持つ)、「本当であって欲しいという心理」という前提が必要である。これらは、例えば占いに来る人であればほぼ共通する考えである。
コールドリーディングの手法は、
- ストックスピール:誰にでも通用する内容を投げかけ、相手の反応(=相手の情報)を引き出す
- サトルネガティブ:反語の疑問文を投げかけ、相手から情報を引き出す
- サトルクエスチョン:自身への質問のように見せかけて相手から情報を引き出す
- サトルプレディクション:未来を予測しているように見せかけて、実はほぼ当てはまる情報を投げかけ、相手から情報を引き出す
「悪用されかねない」と記しているが、確かに占い師や霊能者の定石なのかもしれない。最後の章では、仕事やプレゼンでの利用例などが記載されており、役に立つかもしれない。
一瞬で信じこませる話術コールドリーディング | |
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