慶応ビジネススクールと、早稲田ビジネススクールの教授の共著。ビジネススクール等では、経営戦略と財務戦略が切り離されてしまっていることに問題を持った著者らが、6つのトピックに対して経営と財務の両面から分析した本。内容は平易であるが、企業分析の考え方を理解するのに役立つ。
6つのトピックとは、以下。
- 高価格戦略は高利幅とは限らない(伊勢丹VSユニクロ)
- 損して得取れ;消耗品ビジネスのキヤノン
どこをオープンにし、どこを死守するかが鍵。本体はなるべく沢山ばらまき、消耗品は他社が参入できない仕掛けが必要。
- ポイントシステムは、航空業界と小売業界に大きな違いがある。
航空会社はマイルを使って乗ってもらっても、原価はゼロに近い。また、航空会社はマイルをパートナーに買ってもらうことにより、マイルシステムとしても黒字になっている。
- プロダクトポートフォリオの必要性。安定事業だけでは、成長が望めない。
- M&A
- 儲けをどう使うか?不動産や現金、株式で死蔵させては投資家は満足できない。
なぜ、あの会社は儲かるのか? | |
山田 英夫 山根 節 おすすめ平均 「儲けのからくり」について今までの常識が覆される 会計学を分かりやすく,でも少々物足りない? ビジネスの初学者向きの良書 会計学と経営戦略の絶妙なコラボ なぜ企業によって業績が異なるのか、を分かりやすく Amazonで詳しく見るby G-Tools |
コメントする