cnetの記事によると、NTT西日本が自社光ファイバー会員に対し、PLCのサポート(適切な配置の検討、アフターサービス)を行うそうである。
NTT西日本などの目的は自社光ファイバの普及である。光ファイバを提供するだけでは差がつかない(差が見えにくい)ため、他社との違いを出す上で「PLCのサポート」に着目したようだ。
単に抱き合わ販売では効果が少ないし、抱き合わせる対象である光ファイバとPLCのいずれも競争相手で持つことは可能であるため、結局価格や販売力競争になってしまうと思われる。そこで他者に先駆けてサポートを提供することにしたようだ。
確かに、他社はPLC装置を売るだけで終わりにしており、記事にあるように、
“機械が苦手”という人でも気軽に申し込めるようにすることで、PLC普及に弾みを付け、光通信会員の拡大につなげたい考えだ。ということで他社より有利に拡販できるのかもしれない。だが、PLCのサポートは少し知識があれば誰でもできるし、その知識も電力ノイズ系だろう。そのため、KDDIが東京電力と組んで同様のサービスを展開を開始したとするとすぐに追いつかれるのではないか。
NTTのFLETSは、自社の光ファイバ普及用に、独自の映像コンテンツを持つことにより他社との違いを出しており、「XXXが見たいからFLETSに加入する」という顧客が存在する。更に、安定した伝送速度を持つ自社ファイバを使って映像コンテンツを配信する為、コンテンツが途切れることなくきれいに見える。即ち、「光ファイバ」と「映像コンテンツ」の両方を自社で持つことにより、それぞれを単独で持つ場合に比べて価値が増加する。1+1が2になるだけでなく、1+1が3になっている。
PLCによるサポートにおいても、自社の光ファイバと相まって生まれる効果があれば、より顧客をひきつけられるだろうし、今のままでは他社と大きな違いが無く競争に巻き込まれてしまうのではないか。
PLCは,屋内限定ですし,速度が出ません。せいぜい2Mbpsであると,開発をしているパナソニックの方が総務省の会議で発言しています。
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/cispr/pdf/060522_1.pdf
の3ページ,「日立の実験では・・・」のところを読んでください。しかも条件が悪ければ通信できない,とも。他の電化製品からのノイズで動かなくなることもあるとのこと。
医療機器に影響を与えるということを,メーカー自身が認めています。
http://www.iodata.jp/prod/network/plcadapter/2006/plc-etm/index.htm
PLCのノイズ例は
http://www.sv15.com/net/plc/plc-noise.htm