「世界で一番大切な『自分コスト』の使い方」という副題がついている。
著者は、マッキンゼーのシニア・エクスパートで最近は各種の政府役員を務めている。マッキンゼー流
の考え方を軽く紹介してから、著者のオリジナルな時間管理術を紹介している。
- 第1章「問題は『出口』から考える」では、仮説検証思考の説明や、MECE、インタビューテクニックなどに軽く触れている。いわば、マッキンゼーの共通スキルという内容である。
- 第2章「時間管理は『総量管理』から」は、著者の時間への考え方を述べている。キーワードは以下。
- 「自分コスト」:時給を把握し、計画時に時給に見合うかを考える
- 「隠しポケットをなくす:締め切りのマージン(余裕)をなくし、かつ必ず締め切りに間に合わせるようにすることで、鮮度高い作業を集中的にできるようにする。
- 「自分コスト」:時給を把握し、計画時に時給に見合うかを考える
- 第3章「スケジュール作りの心得」では、時間管理ののtipsに触れている。興味深い点は以下。
- 週間スケジュールで概略の作業分担を行い、毎日のスケジュールはそれを時間帯毎の作業に落とし込む。
- デューリスト(TODO、アクションアイテム)をつくり、かつ消しこむ。
- スケジュールをカラー化し、自分のイメージに訴える。
スケジュールを色分けする点は、なるほど、と思います。私はあまり色は使いませんが、学生の頃に他人のカラフルなノートを見ると、とてもわかりやすかった思い出があります。 - 週間スケジュールで概略の作業分担を行い、毎日のスケジュールはそれを時間帯毎の作業に落とし込む。
- 第4章「仕事、休み、遊び」は、「人生を良く生きるためのアイデア」というサブタイトルがついているとおり、「なぜ時間管理をするのか?」を考えさせてくれる。以下は、著者らしい指摘項目。
- 授業参観に行きましょう。ストレートな子供の考え方は、仕事だけでなく人生全般に大きな示唆をしてくれる。
- 自分にとって、一番大切なものは何?時間管理は優先順位付けと表裏一体であるが、その際に自分の価値観をしっかり持っている必要がある。
- 空間もコスト。効率よく使うために、何がどこにあって、それはその場所に見合うのかを抑えておく必要がある。デジカメで撮影するのは効果的。
- 授業参観に行きましょう。ストレートな子供の考え方は、仕事だけでなく人生全般に大きな示唆をしてくれる。
130ページ程度の本なので、さらっと読めてしまう。
本書からのアウトプットは、「行動」がすべて。読むことで満足することなく、それを日々の実践につなげる必要があろう。その意味でも、簡単に読める分量でうれしい。
私もフランクリンの手帳を使って、日毎のTODOや、時間管理を行おうとしている。やはり、時間の使い方の効率を向上させる手法には王道がなく、計画→行動→修正を確実に、地道に行っていく必要があると再認識した。
そろそろ来年の手帳の季節。いろいろな方から手帳を頂く機会があるが、来年もやっぱりフランクリンの1年物を自分で買って使う事になるでしょう。
川本裕子の時間管理革命 | |
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