PCで行っている「Intel Inside」キャンペーンを、携帯電話(スマートフォンやPDAも含むのだろう)で行うとの記事がcnetにあった。
PCを買うときは、使う用途を決めてから機種を決める事が多い。すなわち、ソフトウェアありきだろう。たとえば、絵を書きたいのであればフォトショップだし、ホームページを作りたいならホームページビルダーかもしれない。実際には、使いたいソフトがどのマシンでも載るので、マシン選択の決め手はデザインであったり、価格や性能等となる。そうして、それらで決着がつかなかったときに、「じゃあ、(AMDではなく)Intelにしよう」となるのではと思う。すなわち、PCで「Intel Inside」キャンペーンが成功した(とはあまり思えないが)理由は、「ユーザの大きな選択肢であるソフトウェアと独立にハードウェアを選択できるから」だ。
一方、携帯では、まず使いたいコンテンツ(iモード、EZweb等)や携帯デザイン、欲しい機能やユーザインタフェースなどを決める。この時点で、ほぼ1から2機種に絞り込まれているのではないか。その後、機種選定を行うが、ここでも内蔵しているCPUやOSの種別などは気にしていない。現在では「Intel Inside」の効果は非常に薄いと思う。
今後、携帯電話がコモディティ化し、どの携帯電話からも同じコンテンツがアクセスでき、またデザインや搭載機能などを自由に選択できるような携帯電話が出てくれば内蔵CPUのブランドを選択することもありえよう。でも、それはしばらく先のことだと思う。
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