Suicaが携帯電話と合体し、JR東日本がカードビジネスを積極的に進めている(JR東日本のプレスリリース参照)。西日本では、阪急及び京阪がPiTaPaでポストペイドを実現した。今後、Suicaもポストペイド機能を持つようになるのではと思う。
2005年2月アーカイブ
cnetの記事から。
検索といえば、GoogleやY!STやa9と思っていたのですが、IBMも自社でやっていました。
「Serrano」という開発コード名で呼ばれるこの製品は、人工知能やデータマイニングなどの技術を利用して、企業内にある個々のドキュメントの意味付けを行う。ということらしい。
日経ビズテック 5号 続き
特集の2つ目は、「技術覇権の構造」。総論を日経BPの谷島さんが書いている。改めて気付かされるまとめ方であるが、
日経ビズテック 5号が発行された。相変わらず豊富な執筆陣である(詳細は、こちらを参照ください)。今号は、2つの特集がメインだ。
http://www.ntt-east.co.jp/ptd/info/info.htmlによると、偽造カード対策として始まったICカード公衆電話が撤廃され、それ以前からあった磁気カード型公衆電話に統一されるとのこと。
グーグルのGmail、一般公開に向け前進
不特定多数への公開ではなく、Googleからの情報を要求した人のみ招待状を送り、アカウント開設を許可した。
来年度の計画を立案している。今の延長(プラスアルファ)で見込める計画と、「2007年度のありたい姿」から引き戻した「来年度のあるべき姿」とのギャップを埋めるべく、チエをひねっている。アイデアのひらめきは右脳で、それの具体案を左脳で考える。右脳に「アイデアの再考」を求めたり、左脳の出した戦術を却下したり。頭の中は混乱中で、1時間もするとへとへとになる。
でも、傍から見ると、なんでそんなに疲れているのか、わからないんだろうなあ。苦しいけど、楽しい。
このサイトでは、AmazonとGoogleのアフィリエイト広告を置いている。これは、thik本人にとって、「ああ、こんな本があるのか。今度読んでみよう」という「気付き」を得る目的が大きい。そのため、一番目に付くトップページにのみ設置している。
QRコード付きチョコレート、日本コムシスとメリーが共同開発 - nikkeibp.jp - 注目のニュース
カードがおまけとしてついているお菓子は、以前からあった。お菓子ではなく、カード(それもレアもの)が目当てとなり、買ったお菓子を捨ててしまうのが問題となっていたのが懐かしい。
「Yahoo!オークション」がRSS提供、商品チェックを効率化(日経BPの記事)から。
歴史は繰り返して、Push技術全盛である。
そのうち、自分用にカスタマイズされたページ(http://my.yahoo.co.jp)に掲載されるアイテム(ニュースや旅行や株価、道路交通情報まで)がRSSで飛び込んでくることになるだろう。カスタマイズが的確に行えれば、「キーワードを入力して検索」というPullしか持っていないGoogleと差別化が可能できるでしょう。Amazonの「おすすめ」も、RSS配信されるのは目前かも知れません。
あちこちからRSSでPushされてくると、「『今』知りたい情報」をフィード内容からクロールする検索エンジンが必要になるかも。あ、Googleの出番だ:-)
CNETの記事から。
場所を移動しない(ハンドオーバーしない)ならば、今のPC+Skypeを単に小型化しただけのWi-Fi携帯電話機で実現できるだろう。実際、携帯電話を使うのは、「立ち止まってもいいから、どこでも使いたい」という要望の方が、「移動しながら使いたい」よりも多いと思う。言い換えれば、「どこでも電話」が欲しい人は、今の携帯は過剰機能だった(でも、それしか選択肢がないから、仕方なく使っていた)。
本書は2部構成。昨日は第一部からキーワードを抜き出したが、今日は第二部。
第二部は行動編。
- 目標は1個に。
- 賞金の無い目標設定は行わない。。が、組織として表彰すべきである。個人の評価は目標達成のボーナス(報い)とは切り離すべきである。
- 目標達成状況は、逐次全員で共有すべきである。それは自部門の目標だけではなく、全社の状況や目標達成状況も共有すべきである。なぜなら、個人の行動は、全社の目標の達成のためにあるのだから。
- 予算と目標は異なる。予算は上方および下方修正はNGであり、あくまでも未来を正確に予測するものだが、目標は「ありたい姿」を立て、それと現状のギャップを埋める作業を行うためのものである
第一部(目標編)はかなり得るところがあったが、第二部は、既知がかなりあった。ただし、著者も指摘しているように、目標設定とその細分化という「器」だけ導入し、その背景や使い方を誤っているかも、と感じた。
オブジェクティブ&ゴール
今の私にとって、とても考えさせられる本です。まだ読み終わっていませんが、キーワードを並べてみます。
- 目標は、オブジェクティブとゴールから成る。ゴールは「あるべき姿」を定量的に表現したものであり、オブジェクティブはゴールに至る行動を表現したものである。
- 課題から疑問へ、疑問から行動へ… 課題に対して疑問をもたないのは論外だが、その疑問の解答を知る(Whyが判る)だけでなく、解決策を実行(Howも判る)しなければ課題は解決しない。
オブジェクティブ&ゴール―行動の思考法・行動の組織術 山崎 康司
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頑固な、それゆえに魅力的な一冊
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原題は、Advice for Entrepreneurs。邦題には若干違和感がある。実際、編訳者のあとがきにも書かれているように、
「はじめて読むドラッカー」は、次に何を読んだら言いかという読者の声から生まれた。「ドラッカー名言集」は、気に入った言葉を写した経営者の手帳をヒントに生まれた。本書は、経営上の助言をまとめてほしいという声から生まれたということだ。
内容は、ウォールストリートジャーナルに掲載された論文をまとめたもの。「イノベーションと生産性」「組織と人」などの大分類のもと、「イノベーションする会社」「情報中心の組織を作る」などの既存の論文を載せている。
ちなみに、「イノベーションする会社」は、1982年の論文。
- アイデアを大事にする
- 市場は予想外のところになる
- すべては陳腐化する(予算からスタートしない)
- 人を支援する
- 別扱いする
- いかにして手を引くか
- イノベーションに集中するために(キャッシュカウ:投資しない領域を見極める、陳腐化したものは廃棄)
実践する経営者―成果をあげる知恵と行動 P.F. ドラッカー Peter F. Drucker 上田 惇生
おすすめ平均ドラッカー入門?理工系にも読んで欲しい
ドラッガーからの企業家・経営者の方々へ経営革新のススメ
説得力があるなぁ。基本だからかなぁ?
過去の出典をうまく編集しています。
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最後に、いくつか気づいた内容を記す。モチベーションについては、ちょっと痛かったけど納得しました。
- 思考スタイルは、左脳(blue)vs右脳(red)、抽象(sky)vs具体(earth)の2軸・4象限に分類される。
- 「コアコンピタンスに集中」というが、変化の現代では特定の場所にとどまることは危険である。
- モチベーションは与えるものではなく、モチベーションが生まれるにふさわしい意義(=ビジョン)を明確にすべき。
- 組織の「ルール」に服従することにより、リーダの判断力・行動力・モチベーションが殺がれる。
- マネージャは逃げず、すべきこと(判断、行動)をする。
- 従業員の元気の素は、業績や全体の中での役割などのフィードバックである。
愚かな組織の法則―なぜ賢い人が集まって愚かな組織ができるのか? カール・アルブレヒト 有賀 裕子
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- 「わかりやすいビジョン」チェックリスト
- 組織のここかしこで課題解決策などのせんりゃくに関する会話がなされているか?
- 事業環境を見極めようとの取り組みが体系的になされているか?都度変化するSWOTを、定期的に分析しているか?
- 年に一度、戦略を見直しているか?
- 市場へのコミットを平易に説明しているか?
- 進む方向について、明快なステートメントがあるか?
- 判断する際に、ミッション・ビジョンステートメントに照らしているか?
- リーダーシップ・戦略思考の人材を伸ばしているか?
- 組織のここかしこで課題解決策などのせんりゃくに関する会話がなされているか?
- 「全員を結ぶ一体感」チェックリスト
注:すべては「従業員を信頼する」ことから始まる。「愚かな大衆」とみなしていては論外(だが、よくあること)。
- プラン、優先順位、業績などは従業員に知らされているか?
- すべての従業員が事業の勘所を抑えているか?全体戦略を抑えているか?
- 横の連携はどうか?
- 帰属意識は具体的に表れているか?
- 従業員は経営陣をパートナーとして見ているか?疎外感・敵愾心を抱いていないか?
- 明るい見通しを抱いているか?
- 「長く組織にとどまろう(貢献しよう)」という考えが主流か?
- プラン、優先順位、業績などは従業員に知らされているか?
- 「変わろうとする意志」チェックリスト
- 製品・サービス・流通などを弛まず変化させているか?
- イノベーションが自然に芽生えるように、工夫を施しているか?
- よりよい仕事を見つけるよう、奨励されているか?
- 現在のやり方に、誰でも疑問の声を上げられるか?
- 形式主義を最小限に抑えているか?
- リーダーは失敗を潔く認めているか?
- 変化を素直に受け入れようという社風か?斬新奇抜か?
- 製品・サービス・流通などを弛まず変化させているか?
あとの項目は、都合により省略。この本については、もう1つ、エントリする予定です。
「40歳からの仕事術」にもあったけど、コンサルタントは「7」という数字が好きですね。
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原題は、The Power of Minds at Work Organizational Intellingence in Action。邦題は、著者(カール・アルブレヒト)の法則「聡明な人々が集まると、得てして愚かな組織が出来上がる」から採ったのだろう。
組織は個人から構成されているが、個人の総和とはまったく違う知性・行動を示す。著者は、組織のIQを「Organizational Intelligence」とし、OIの尺度を7つに分類した。それらは以下のとおり。- わかりやすいビジョン
- 全員を結ぶ一体感
- 変わろうとする意志
- 仕事への情熱
- 足並みのそろった組織
- 知識を広める仕組み
- 「結果を出す」という心構え
著者、言いたい放題です。たとえば、「マネジメント論の流行に流されるな」の節では、MBO、多角化、M&A、行動科学、ISO9000など(ちょっと脈絡が無いですね)を例示して
単に流行に乗るだけではNOと言い、ストックホルム-シカゴ線やホノルル-オークランド-シドニー線(っていわれれば明白です)のアテンダントの対応から愚かな組織の具体行動を明らかにしている。目新しさは無いのですが、まとまっていて読み物としては面白い本です。
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おまけ 著者はNormal Fに乗って、某社のmillion milerらしいです。でも、「そういう上得意客は、それなりの待遇をされるべき」という発想が、やはり米国の発想なのかなと思いました。(悪)平等とか、遠慮とかという発想は、(よきにつけ、あしきにつけ)日本人独特のように思います。ちなみに、私が同じ仕打ちを同社から受けたら、著者と同じことをしていたでしょう。
Solarisのコードの公開で話題になっているサンについて、右脳を使って妄想してみる。
「サン、計算処理能力の「電子取引所」開設へ」という記事から、「サン、1CPU当たり1時間1ドルの「Sun Grid」を発表」と、「サン、Sun Rayをサブスクリプション形式で提供へ」がヒットした。
OSのコードを手放すと聞いて、彼らが単なるハード製造業になるのかと思ったら大間違い。
サンは、CPU貸しというビジネスを通して、「いつ、誰が、何をしたか」という情報を押さえにかかっているように読めた。ユーザは欲しいときに欲しい処理ができるが、何をしたかはサンに筒抜けとなる。Google/Amazonが「パーソナライズ」を旗印に個人の情報を手に入れようとしているのと同様だ。
トップ経営者が若手経営者にレクチャーする「CEOアカデミー」のエッセンスをまとめた本。原題は、「HOW TO RUN A COMPANY Lessons from Top Leaders of the CEO Academy」。四部に分かれており、第一部「激変期におけるマネジメントとリーダーシップ」、第三部「わが経営、わが戦略」を軽く目を通した(第二部は「コーポレート・ガバナンス」、第四部は「CEOと社外の世界」)。序文をラリーボシティが書き、第一部の執筆者は、ギルマーティン(メルク会長)、アームストロング(コムキャスト会長)など。
リアリティあふれる本だ。執筆者らの意見をざっくりまとめると、肝は、「戦略」と「スピード」だ、と理解した。とにかくある方向に走り始める、ということだろう。考えが間違っていれば修正すればいいし、修正が効かなかったとしても、間違ったことだけがわかる。してはいけないことが身をもって体験できるのだ。それに比べ、じっくり調査をしながら進まないのは最悪。得られるものが何もないからだ。やはり、今年のマイブームは「行動力」にしよう。
CEOアカデミー―最高の経営者たちが教える企業経営の極意 デニス・C. ケアリー マリー・キャロライン・フォン ヴァイクス Dennis C. Carey Marie‐Caroline Von Weichs
おすすめ平均「CEOのあるべき姿」
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CNETの記事から。
Council of Better Business Bureaus(CBBB)とJavelin Strategy & Researchがまとめた調査レポート「2005 Identity Fraud Survey」によると、インターネットで発生した犯罪の平均被害額は551ドルだったのに対し、金融機関から送付される利用明細などの書面を使った犯罪の平均被害額は4543ドルだったという。
個人情報を悪用した金銭盗難の2004年における総損失額は526億ドルで、前年とほぼ同じだった。被害者数は930万人で、前年の1010万人と比べて減少している。
CBBBのCEO、Ken Hunterは声明文のなかで、「今回の調査結果には、個人情報の盗難についてこれまでいわれてきた共通認識と矛盾する部分があり、新たな予防策を示唆してくれている。消費者は(この調査結果を参考にして)、自分の個人情報を安全に管理し、この手の詐欺行為から身を守るための対策を講じることができる」と述べている。
フィッシング詐欺などに代表されるネット犯罪が色々と取り上げられてはいるが、実態は従来の書面犯罪の方が圧倒的に多いという事実。「あたらしもの好き」のマスコミや、IT系企業の新製品に踊らされているだけかもしれない。自宅の郵便箱から抜き取られないようにしたり、番犬を飼ったほうが良いのかも。勿論、書面犯罪を防ぐITツールがあれば、それを導入したすべきだろう。
紙の犯罪を対策する製品として、これやこれが出てきた。これらは郵送に対する盗難防止は無理だが、将来は書面犯罪も、何かの対策が施されることを期待したい。
以前にも同様の趣旨の記事を書いた。自分の仕事に誇りを持っている人と一緒に仕事するのは、とても気持ちが良い。
「イノベーションの本質」で言うところの、「弁証法」の思考法に基づいて、複数のアイデアや主張を「昇華」させ、win-winとなる新たなアイデアを生み出す。
自分の主張の本質にこだわり、相手の主張を理解し、双方が受け入れ可能な案を見つけ出す。頭は心地よく疲れるが、それを上回る達成感がある。考えが異なる2者の意見が衝突すると、ややもすると「妥協点を探る」「落しどころを見つける」という言葉に表現されるように、win-loseとなりがちである。知恵を絞って、win-winを見つけることを楽しんでいきたい。
「リニューアルに伴うお知らせ」に書いてあるので全然気付かなかったが、bk1が送料無料(2/3まで)だそうだ。文庫や新書で買いたい本があっても、「送料がかかるから別の本と一緒に購入しよう」と思いつつ、忘れてしまうことが良くある。丁度いい機会だから、買いたい本のリストを見直してみよう。