- レッドオーシャンでの戦いに必須となるポーターやコトラーの競争戦略、差別化戦略と対比すると、ブルーオーシャン戦略とは以下の様なものである。
レッドオーシャン戦略 ブルーオーシャン戦略 業界の見方 業界の条件は所与(given) 競争の無い市場を主体的に創造 競争の見方 競合他社を打ち負かす 競争を無関係なものにする 戦略のフォーカス 競争優位性の構築で、既存の需要を引き寄せる 買い手のバリューを創造し、新しい需要を創出 戦略の前提 価値とコストがトレードオフのため、差別化戦略かコストリーダーシップ戦略を採用する バリューとコストのトレードオフを打ち壊す。差別化と低コストを共に進める - ブルーオーシャン戦略では、新市場の創出の6つのプロセスとその際のリスク、およびリスク提言の考え方は以下のとおり。
戦略策定プロセス そのプロセスでのリスク リスク低減ツール A.戦略策定時 マーケットの境界線を再構築する サーチリスク:既存の枠組みにとらわれて、競争を避けられるビジネスチャンスを見逃すリスク バリューイノベーション 細かい数字ではなく、ビッグピクチャーに焦点を当てる プランニングリスク:戦略策定時に枝葉や細かい数字にとらわれ、市場・ビジネスの全体像をきっちり把握できないリスク バリューイノベーション 既存の「需要」を超える スケールリスク:セグメンテーションなどにこだわりすぎて、ターゲットとなる市場が狭まっていくリスク バリューイノベーション 正しい順序で戦略を策定する ビジネスモデルリスク:チャンスのある市場を発見しても、それを利益の上げられるビジネスモデルに組み立てられないリスク バリューイノベーション B.戦略実行時 キーとなる組織のハードルに打ち勝つ 組織リスク:大きな変革が必要なるので、組織的な無関心や抵抗にあうリスク ティッピングポイントリーダーシップ 「戦略」に「実行」を組み込む マネジメントリスク:従業員やまねっジャーの士気が上がらず、自主的な協力が引き出せないリスク フェア・プロセス - ブルーオーシャン戦略の全体像は以下のとおり。これを見ると、主要な3つのコンセプト(★印)の階層がそれぞれ違うことがわかる。
ツール バリューイノベーション開始前 バリューイノベーション策定プロセス(★) 実行 持続と刷新 1 覚醒 2 現地探索 3 戦略の見本市 3.5 正しい順序で考える(価値、価格、コスト、導入) 4 コミュニケーション 現状確認 サーチリスクとスケールリスクへの対応 戦略オプション作成と評価 利益の取れるビジネスモデル構築 あるべき戦略キャンパスを全社に浸透 戦略キャンパス ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 6つのパス ○ バリュー・ユーティリティマップ ◎ ○ ◎ プライス・コリドー・オブ・ザ・マス ○ ○ ティッピングポイントリーダーシップ(★) ○ ○ ○ ○ フェアプロセス(★) ○ ◎ ◎ (○) ○ ○ (○)
日本のブルー・オーシャン戦略 10年続く優位性を築く | |
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