日本のブルーオーシャン戦略 安部義彦他著

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有名な「ブルーオーシャン戦略」を、日本向けに解説した書。欧米では「レッドオーシャン」での戦い方はMBAホルダの常識であるため、原著ではあまり述べていない。一方、著者は、日本では、まず「レッドオーシャン」の考え方を理解しないとブルーオーシャン戦略がわかりにくいという。

本書では、まずレッドオーシャン戦略と対比しながらブルーオーシャン戦略の全体像を見せ、その後ブルーオーシャン戦略の実現に必要となるツール(考え方)を説明している。


「ブルーオーシャン戦略」でキム教授他が提唱している内容は「競争が(少)ない新規事業/商品を創出するためのツール」であるという私の認識は変わらなかったが、「日本のブルーオーシャン戦略」を読むことで、そのツールを考案した背景や使い方への理解が深まった。それは、「ブルーオーシャン戦略」と比べて、

  • 日本企業の実例が豊富であること
  • 図表が多く、視覚的に捉えやすいこと
という点で優れているためだと思う。一方、著者が前書きでも言及しているが、カタカナ言葉が多く、読みにくい面もあった。無理にでも日本語化した方がよかったのではと思う。

日本のブルー・オーシャン戦略 10年続く優位性を築く
日本のブルー・オーシャン戦略 10年続く優位性を築く安部 義彦


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このページは、thikが2009年5月18日 22:22に書いたブログ記事です。

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