表題を読んで興味を引かれた。副題にある「小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方」が良く内容を表している。
「システム思考」とは、物事の因果関係を明快にする思考である。それを表現する方法として、「ループ図」をふんだんに活用している。これは、複数の因果関係はループしている場合が多いからである。
ループ図を描いた後には、対策をすべきポイントを選定する。それには、ループを壊す(もしくはループを加速する)最適な点を見つけて対処する。
著者らはチェンジエージェント社(http://www.change-agent.jp/)の役員である。同社のサイトに、ループ図の具体例がいくつか載っているので、こちらを見るとイメージが湧くだろう。
私が受講したグロービスのクリティカルシンキングでは、Day6でループ図を使って課題解決を行った。その際に、非常に判りやすかった印象がある。複雑な関係をまず図示して明確化し、その後対処を考えるという手順は汎用的であり、かつ「ループ図」はそれに適したツールだと思った。
なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方 | |
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こんにちは。YO-SHIと言います。読書ブログをやっています。
この本を読んだところです。
ループ図は確かに課題解決の検討に役立ちそうですね。私は、課題や状況を他人と共有するコミュニケーシンツールに使えそうだと思いました。
YO-SHIさま、
Webの僻地でこっそり更新を再開した本サイトにお越しいただき、またコメントまで頂きありがとうございます。YO-SHIさまのBlog(http://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/)も拝読させていただきました。ビジュアルの判りやすさについてのご指摘は、非常に同意します。システム思考の肝(きも)も、判りやすさ(=コミュニケーションの容易さ)にあるのかもしれませんね。