「考具」の著者が、企画を生み出す「アイデア会議」(企画会議ではない!)について書いた本。「考具」と同様、著者の実体験が豊富に入っています。表紙も、どこと無く「考具」に似ているし。
本から気づいたところを抜書き。
- 企画会議(企画をプレゼンして選ぶ会議)の前に、アイデア会議(企画に盛り込むアイデアを決める会議)が絶対に必要!
- いいアイデアを見つけるに必要なのは、膨大な選択肢。
- アマチュアとプロとの差は選択肢の数。
- アイデア会議は手ぶら厳禁。必ずアイデアを持ち寄る。
- ディレクター(=決める人)は、自分のゴールイメージと今のアイデアのギャップの感覚をつかんでいたい。
- ディレクターの直感はかなり正しい。逆に言うと、その直感がないとディレクターになれない(仮になったとしても企画が通らない)。
- 「面白さ」と「筋が良い」のは背反かも知れない。でも両立したのが「コア・アイデア」。
- 筋が良いコアアイデアは、
- クライアントの課題を解決し、
- クライアントの文化や風土とマッチし、
- 社会と調和していること
結局、アイデアを出して、それを選んで、企画に仕上げていくというプロセスに必要なものは、「感性」ということになるのでしょうか。もちろん、定石やtipsはあるのだけど、「決める」のは感性に依存するのかもしれませんね。
以下は、本書にも合ったアイデアだしのtips。ブレストの進め方と似ています。
- 「発散」と「絞込み」のフェーズを分ける
- 1.5?2時間が限度。回数を重ねる。
- 紙に書く。1アイデアを1枚に。
- グルーピングしたり、言い換えたり、複数のアイデアから別のをひねり出したり。
- 発言者と内容を切り離す。
本書で触れているように、「新しいアイデアは既存の要素の新しい組み合わせ方である(ジェームズ・ヤング)」のであれば、色々な視点の人が持ち寄ったものから、あーだこーだ言いながら「あ!」と言うものをひねり出すことで新しいアイデアが生まれるのでしょうね。
アイデア会議 | |
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