ビジネスマンプロ化宣言 淡輪 敬三著

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本書は、ビジネスマンとしての自己啓発本である。著者は、人材系のコンサルタントであるワトソンワイアットの日本法人の社長の淡輪さん。
現在の(日本)企業の問題点を指摘した後、ビジネスマンとして自立する為にはどのようにすればよいかを述べている。趣旨はさほど目新しくないが(もちろん、優れた書であると思う)、CEOとCOOとCFOとの分担は大変良く理解できた。「CEO(立法)/COO(行政)/CFO(司法)の三権分立論」である。本書の主旨ではないが、著者が考える三権分立論を以下にメモする。

  • CEOとCOOとCFOでマネジメントサイクルを分担する。
    1. CEOは、「仮説立案」。企業の価値観とビジネスモデルの基本を定義し、戦略の方向性を定める。
    2. COOは、「仮説執行」。CEOが立案した仮説を執行し、結果を出す。
    3. CFOは、「仮説検証」。CEOの仮説と、COOの結果とのギャップを客観的に、特に金融言語で検証し、その仮説の修正や執行体制の組替えについての判断材料を提供する。
  • マネジメントサイクルが回らないとき、または検証が仮説の向上につながらない時、Board(取締役)が審判を下し、例えばCEOの解任などが起こる。取締役の監視機能(特に社外取締役)は、CEO/COO/CFOのマネジメントサイクルが回っている限りは、さほど重要ではない。
  • CEOが、アドバイザリーボードを持つことがある。これはCEOの仮説立案機能をサポート・拡張するものである。戦略コンサルタントや専門の研究者などからなる。監視機能を持つ取締役が、CFOの「仮説検証」機能を補強するのと対照的である。

従来から腑に落ちなかった「CEOとCOOの違い」について、非常に明快に理解できた。本書の趣旨とは違うところだが、得るものがあった本だ。

ビジネスマンプロ化宣言―自分の人事権は自分で握れ!
4761260327淡輪 敬三

かんき出版 2002-07
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このページは、thikが2006年2月24日 01:45に書いたブログ記事です。

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