PDAは携帯とPCの間で苦戦しているイメージがあったが、HPはPDAの強化に乗り出す。cnetによると、従来はノートPCとiPAQが同一部門だったのに対して、iPAQだけを単独部門化するそうだ。
PDAは、ノートPCに比べて携行性は勝るが機能は劣る。スマートフォンを含む携帯電話よりも機能は優れるが、携行性は劣る。HPは、ハイエンドサーバからノートPCまでをカバーしており、次のターゲットとしてノートPCより機能が劣るPDAに目をつけたのだろう。すなわち、「上から下に向かう」戦略である。
イノベーションでは、「下から上に向かう」方が攻めやすいと言われている。携帯電話では、大手であるノキアやモトローラ、ソニーエリクソンが、ベーシックな携帯電話からスマートフォンを展開している。彼らがそのコスト競争力を元にPDAに参入すると、HPはどのように太刀打ちするのだろうか。ハイエンドサーバでは信頼性やサポートなどが重要であるためにHPのブランドが生きるが、PDAでの購買決定要因はなんだろう?それがコストだとすると、HPには苦しい戦いになると思う。
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