プロフェッショナル・アントレプレナー 第2章 価値あるビジネスチャンスを発見する

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引き続き、「プロフェッショナル・アントレプレナー」より。

新しいビジネスが必要となることは滅多に無い。言い換えれば、新事業が成功することは容易なではない。本章では、新ビジネスの発見方法について述べる。
なお、本章のマインドマップ(by Freemind)は、こちら。
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ビジネスチャンスの源泉は、「変化」にある。主に、4種の変化がある。

  • テクノロジーの変化。その変化のインパクトが大きいほど、また汎用性や商用化の可能性が高いほど、テクノロジーの変化はビジネスチャンスに結びつく。テクノロジーの変化により、企業間の競争ルールの変化をもたらすこともある。
  • 政策や規制の変化。規制緩和により、新規参入の道が開けることもある。
  • 社会・人口動態の変化。
  • 産業構造の変化。企業買収や破綻、集中により切り捨てられた事業などにビジネスチャンスがある。

ビジネスは、大きく2種に分けられる。新規の価値(商品、サービス)を提供する方法と、既存価値を、新方法で実現する方法がある。後者の方が価値訴求が容易であり、利益の源泉が外部から見えにくい為、真似されにくい。新方法の切り口は、素材や事業体制、生産方法などがある。そして、業種により新方法の切り口には傾向がある。

イノベーションが生まれる場所は各種ある。大学・公共機関の基礎研究や、部品供給者、メーカーや流通業者、顧客などがある。業種により、イノベーションが生まれやすい場所がある。ベンチャーは、公共機関や部品供給者、顧客など、外部資源から生まれるイノベーションを利用する方が有利である。そのため、医療機器やコンピュータ産業(ARPANET)などがベンチャー向きである。

ビジネスを見つける為に重要なことは、ビジネスチャンスに気づくことである。それにはどうすればよいか。3つある。

  • 「変化」の情報に気づくこと。情報源に近いところ(研究開発、マーケティング等)で働くことや、人脈を広げることが必要となる。
  • 情報をうまく処理すること。断片的な情報(新技術、規制緩和、人口トレンドなど)から全体を推定する必要がある。そのためには、顧客のニーズを知り、イノベーションを知り、それらをうまく結びつける仮説設定を行うことである。
  • 「リスク」とみなさず、「ビジネスチャンス」と考える。同じ現象を見ても、前向きに可能性を見出すことを心がける必要がある。


ビジネスチャンスがどこにあるか、を見つける方法。1章に引き続き、「きわめて当たり前」。但し、具体例に関しては適切でないものもある。コンピュータ業界では、本書に記載のように公共機関の基礎研究をベースに発展してきた面もあるが、現在は優秀なエンジニア・研究者は急速に一部の企業に囲い込まれつつある(例:Google)。勿論、オープンソース的なアプローチで対抗している面もあるが、産業自体に急激な成長が見込まれると(例:IT、バイオ)、投資家が競って企業に投資し、その企業が高給で優秀な人材を雇うようになるのではないか。

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再度読み返した。やはり、チェックリスト的に使う本だと思う(本自体もそのような体裁... 続きを読む

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このページは、thikが2005年10月20日 00:52に書いたブログ記事です。

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