GoogleはAdsenseという強力なツールがある。これは、ホームページを解析して、その内容に即した適切な広告を配信するものだ。だが、広告の内容自体はGoogleが決める。Googleに出稿していない企業の広告は表示されないし、そもそも広告以外は表示されない。
一方、ホームページに関係する本や商品を紹介したいときもあるだろう。例えば、広告について述べている本エントリの場合であれば、「広告の本」についてもエントリ出来れば読者にも役立つし、私自身にもアフィリエイト料が入ってくる。
今回、cnetで、Amazon.co.jpとbiddersの広告を同時に生成するサービスの紹介があった。RSS広告社が発表したTrendMatch Combineがそれだ。記事内容の解析のため、一旦はRSS広告社のサイトに記事をpasteして解析しなければならないが、そのうちにjavascriptで自動化されるだろう。なかなか便利そうなサービスだ。尚、生成された広告群には、同社の「Trend Match」広告が強制的に含まれる。この広告のクリック報酬が、同社の事業モデルになっているのであろう。
なお、今回、cnetのページにはサンプル画面例がある。サッカーのキリンカップの記事に対し、Amazonはサッカー協会のオフィシャルビデオ、biddersは日本代表ジャージー形タオル、と、それぞれ記事解析結果は順当であるが、同社のTrend match広告は「宝くじ」である。せっかくサンプルとして掲載するのであれば、もうちょっと適切なものを選べばよいのになあ、というのがちょっと残念だった。
封神龍Cocoa風味さんのエントリ「複数アフィリエイトサービスを一度に利用--RSS広告社の新サービス」(YUU MEDIA TOWN@Blog)で、実際に試しておられます。RSS広告社の「RSS」を引っ掛けて、Rolandのリバーブ装置が表示されているのはご愛嬌でしょうか。他はかなり適切な商品を選択しています。アルファ版でこのレベルなら、期待していいのでは。
追伸
本エントリで書籍を紹介する際は、G-Toolsさんを経由してAmazon Web Serviceを使い、本の価格の表示や該当書籍の類似本の表示を行っている。残念ながら、この「類似本」の見極めの際には、Googleが持つ「ホームページの内容に即した適切なものを選ぶ」技術は使えない。Amazonの「類似本選択技術」や、同じくAmazonが持つ「この本を買った人はこんな本も買っています」データベースを利用することとなる。
ソフトウェアのモジュール化が進むと、各機能のNo.1企業だけが残り、「日本語解析エンジンはA社のソフトモジュール、その結果をもとに商品群を推奨するのはB社のソフトモジュール、それを適切に表示させるのはC社のソフトモジュール」という形になっていくのだろうか? A,B,C社がAPIを公開すれ場可能となるが、上手く事業モデルを設定しないと儲からなくなってしまうのがつらいところか。
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