新規事業の哲学 棚橋 康郎著

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著者は、新日鉄に入社し、経営企画畑を歩き、新日鉄ソリューションを立ち上げ、そして日鉄セミコンダクターを事業整理した。本書は、2つの事業についてのドキュメンタリー(第2章)と、そこからの教訓ー「新規事業に取り組む心構え(第3章)」、「事業企画段階における「成功法則」(第4章)」、事業立ち上げ段階における「成功法則」(第5章)」?を記している。

著者が序文に書いているように、

 ここに整理した心構えや成功法則の項目を見て、「そんなことは、言われなくてもわかっているよ」と思われる方も多いと思う。しかし、「わかっていても、いざとなるとできない」とか「できていない」と言う方もまた多いのである。それはなぜか。わかっているはずの王道を、踏み外さないで歩むにはどうすればよいのだろうか、一緒に考え、答えを見つけてみたい。

というのが本書の目的である。昨年、本ブログで集中的に取り上げた「プロフェッショナル・アントレプレナー」に通じるものがある。

事業は「やってみないとわからない」が、「やる前になるべく成功確率を高めておく」ために、「先人に学ぶ」必要があるだろう。本書は、それに十分値する有意義な本だと思う。

新規事業の哲学 成功へのマネジメント
475712161X棚橋 康郎

NTT出版 2005-11-12
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偶然、このブログを見つけました。
この本、おもしろいですね。購入してみようと思います。ありがとうございました。

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このページは、thikが2006年3月13日 01:39に書いたブログ記事です。

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