「インテル、ローエンドのチップセット製造を終了か」という記事がcnetに掲載されていた。ローエンドのチップセットは、SISなどのサードベンダーに任せて、より高付加価値のハイエンドに注力するのだろう。
ビジネスユースであれば、現在のPCの性能で十分である。そのため、インテルのハイエンド戦略は、「ビジネスで使うならば、信頼性重視でIntelを選ぶ」という同社のブランドに頼った戦略だといって良い。だが、とても安価で、ビジネスユースを満足できるような製品が他社から発売されれば(ローエンド型破壊)、インテルは対抗策がない。自社のハイエンドを否定する戦略は採りにくいからだ。
インテルは物を売るビジネスモデルため、物を売り続けないといけない。言い換えれば、常に「より良い製品」を提供する宿命なのだ。このモデルではなく、ソフトウェアのサブスクリプションモデルのように、「使う」ことに対価をもらう方法が無いのだろうか。「使う」ことで対価をもらうことができれば、「物を売る=常に良い製品を提供しつづける」というエンドレスループから抜け出せるかもしれない。
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