cnetの記事から。
クライアントのメール読み書きソフトでは、Outlook,Outlook Expressが圧倒的なシェアを占めている。Yahooは、この戦場での戦いを避け、サーバにデータを蓄える、いわゆるwebメールで戦っている。競争相手は主なISP及びポータルサイトだ。
今回の機能強化は現在の競争相手を蹴散らし、更にはクライアント形式のOutlook系を攻めようとしているのだろう。Outlookと同等の使い勝手を提供したら、
- 「サーバでデータを保管しているのでデータ紛失の心配はありません」とか、
- 「サーバ側でウイルスメールを自動的に除去するので安心ですよ」とか
- 「マシンに依存しないので、どこからでも通常と同じメーラーが使えますよ」
すると、対象顧客は、飛び回っているビジネスマンもさることながら、PCのセキュリティ管理が面倒な大多数の人(マジョリティ)が該当するのだろう。
でも、それらマジョリティに対する収益の方法が見えない。「マジョリティをつなぎとめておけば、Yahoo!サイトの依存度が高まり、広告主からの収入が得られる」という、従来のポータルの収益モデルを補強する程度であれば、2番手戦略でよいはずだ。すなわち、斬新な機能を自ら最初に打ち出すのではなく、他社がリリースして流行りそうになったら追従すれば、強者は必ず勝てるはずだ。
なぜ、今、メールを強化するのか? Gmail対策としても、時期とねらいが不明確だ。
各社が自社が強い土俵に引き込もうとしているのはわかる。マイクロソフトはデスクトップ(OS)に、Googleは検索及び自社サイトに。Yahoo!も、自社ポータルに囲い込めばよい、と考えているだけなのか?
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