ヤフー、あおぞら銀行と提携 ネットバンク参入へ

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ヤフー、あおぞら銀行と提携 ネットバンク参入へ

ライブドアの堀江社長が、素直に歓迎している。競合がいることは、ニーズおよび事業性(=ポータルと密着した金融代行ビジネス)があることの裏返しなのだろう。

ヤフーは、以前から複数の銀行とある程度距離を保ってつきあってきた。オークションで特出しにしている銀行としては、イーバンク銀行、ジャパンネットバンク、みずほ銀行、UFJ銀行がある。

ここに来て、ポータル会員の囲い込み、それもネット上だけでなくリアルの囲い込みをするのだろう。静的には顧客の金融資産およびその情報を確保し、動的には決済に伴う手数料収入および決済内容を知ることに伴うコンサルティング業務に踏み出す。個別コンサルティングは富裕層向けのサービスだったのだが、ポータルの会員個別ページで行うことも可能だろう。ヤフー銀行の申し込み書に、「弊社が知り得たお客様の情報を、弊社関連企業に公開する事に不同意の場合はチェックをしてください」という、8ポイントくらいの小さな文字とチェックボックスが並んでいることになるかもしれない

でも、実は積極的に打って出たというよりも、消極的に銀行を設立せざるを得なかったのかもしれない。(目先の、ではなく3年後の)資金繰りに困って、個人資産という究極の資金調達に踏み出したとも言えるのではないか。ヤフー銀行、もといあおぞら信託銀行の主な貸出先が、ヤフー関連ばかりだったりになったりして。

でも、「普通の」銀行は資本注入をしたりして(税金返せ!)青息吐息だったのに、なんで銀行が儲かるの?と思う。お金を「安全に」預かるとか、「確実に」お金を送金する等の代行=手数料ビジネスという新しい銀行ビジネスのスキームを実現しているのか、集めた金と貸した金の「利率の差」が収益の基本であるという従来の枠にとらわれているか、の差なのだろうか。

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このページは、thikが2005年1月24日 22:44に書いたブログ記事です。

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