ハーバードからの贈り物

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昨晩、本屋で見かけて衝動買い。15名のハーバードビジネススクール教授の、これからリーダーとして巣立っていく学生へのアドバイスが詰まっている。最初の6編を読んだ。一通り読んだ後、悩んだ時に読み返して価値が出る本だろう。

「あなたたちはリーダーなんだから」という前提が、各教授の話には当然のごとく存在する。すごいよね。もちろん、それで当然の権利と義務と受け止められるだけの力量を持った学生に向けての、最終講義だからだろうが。

「『ペルソナ(自分に似た人格)』を持ちなさい」というのは、なかなか考えさせられるものだった。私は、仕事と、友人や家庭を比較的きっちり分けて(「壁」を作って)10数年過ごしてきた。自分の独力で解決できるうちは特に問題なかったが、開発から企画(特に、従来の仕事の人間関係では解が得られないような新規の企画)になると、「壁」は邪魔になる。常にアンテナを高くして、Give&Takeをする必要があるからだ。「壁」を壊したいが、壊すのは怖い(だって、「『愛あらばIt's allright』って、いいよね」なんて会話、仕事じゃできないでしょ^^;)。本書のテッドロウ教授は明快だ。「自分『らしく』で、いいんじゃない?まずは『ペルソナ』で仕事上の付き合いをし、必要であれば、だんだんと変えていけばいいんじゃない」と主張する。
で、『ペルソナ』ってどの程度なの?というのは、やっぱり自分で考えないといけない。
うーん、このBlogが、今の私の「ペルソナ」の境界線かな? だって、仕事に関係する本を、プライベートな私の視点で書いているから。

自分の中に吸収できる素地を作った後、こんな講義を聴いてみたいなあ、と思った。「夢」リストに、追加しよう。

(以下、BK1からの紹介)



ハーバードからの贈り物(Harvard business school press)
デイジー・ウェイドマン著・幾島幸子訳
出版社 ランダムハウス講談社
発売日 2004.09
価格  ¥ 1,260(¥ 1,200)
ISBN  427000035X
教授たちは、師としての最後の数分間に、自らの体験をもとに知りうる最良のアドバイスを与えてくれる。ハーバード・ビジネススクール恒例の「最終講義」を一挙掲載。働きながら生きるすべての人に贈る珠玉のメッセージ。 [bk1の内容紹介]

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このページは、thikが2004年9月17日 00:18に書いたブログ記事です。

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